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三条市で水害に特化した平成19年度水害対応総合防災訓練 (2007.6.25)
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三条市は24日、3年前の7・13水害を教訓にした三条市水害対応マニュアルと同報系防災行政無線の実効性を検証し、市全体の防災意識の向上を図ろうと、水害に特化した平成19年度水害対応総合防災訓練を行った。
7・13水害に特化した訓練は、その翌年から毎年行っている。水害対応検証型防災訓練と応急救護所設置訓練、救助訓練、水防訓練を行い、市、消防団、自主防災組織、自治会、民生委員、関係機関など1,000人以上が参加した。
これまで同様、災害の発生時刻や被害状況を事前に公表せず、7・13水害の降雨量や河川の水位を想定した訓練情報により、水害対応マニュアルに沿った災害対応活動を行った。
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市役所に災害対策本部を設置
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午前7時35分に笠堀ダムと刈谷田ダムが洪水警戒体制に入ったとして、第1次配備の警戒体制に入ったところから訓練が始まり、9時15分に第2次配備の災害警戒本部や支部の設置、10時41分に第3次配備で災害対策本部や支部を設置。市内全域に「避難準備情報発令」、「避難勧告発令」を行い、正午に県への自衛隊派遣要請で訓練を終わった。
避難準備情報と避難勧告発令では市内全域に設置した同報系防災行政無線の屋外スピーカーから訓練情報を放送したのにあわせて、今回は70歳以上の高齢者のみ世帯などに貸与している緊急告知FMラジオでの放送も行い、要援護者にふんした消防団に協力してもらい災害時要援護者の避難誘導訓練などを新たに行った。
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消防団による土のう積みの訓練
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信濃川右岸六ノ町公園で行った救助訓練では、対岸にいる消防団員がふんした要救助者40人を4隻のボートで救助。頭痛を訴える要救助者に救急隊が手際よく応急処置を行って救急車で運び出すなど、本番さながらの緊迫感だった。
国定市長は訓練の終わりに消防団や企業からの参加者へのあいさつで、7・13水害からまだ3年でしかなく、ことしも出水期を迎えて「訓練だけでなく、頭の中に、また、さまざまな集まりのなかでも災害が起きたときの対応のイメージトレーニングをしてほしい」と求めた。
さらに、「水害対応マニュアルは完全だとは思っていないので随時、改善していく」と、反省、改善を繰り返していくと話していた。
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