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犯人逮捕に協力した燕市の住職、井口さんに燕署が感謝状 (2007.7.12)
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燕署(高野秀樹署長)は12日、未明に燕市内の会社で起きた窃盗事件の犯人逮捕に協力する手柄を上げた燕市燕、西方院住職井口正憲さん(68)に感謝状を贈った。
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高野燕署長(右)から感謝状を受け取る井口さん(左)
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午後3時に井口さんが燕署を訪れ、高野署長が感謝状を読み上げて手渡した。
事件が起きたのは6日午前3時半ころ。燕市内の金属部品製造会社のくず置き場から、時価5,800円相当のステンレス片約30キロを盗んだ犯人の逮捕。
犯人の男は、盗んだステンレス片の入ったコンテナを自転車に積んで井口さん宅付近を通ったときに転倒したらしく、「ガシャーン!」という大きな音に眠っていた井口さんは目を覚ました。
けんかでもしているのかと井口さんは外に出たが、真っ暗で何もなかったので家に入ろうとしたら、自転車に乗った犯人が井口さんの前を通り過ぎていった。
井口さんは、仲町の自治会長を20年余り務め、燕市防犯組合の役員も務める。日ごろから防犯活動に取り組んでおり、「直感的に怪しいと思った」。家に入ったが、再びカシャーン、カシャーンとかすかな金属音が聞こえた。
外を見ると、自宅車庫の裏の空き地で男が身を潜めるようにして、大きなコンテナから小さなコンテナに何かを入れているのを発見。燕署へ不審な男がいると通報し、駆けつけた警察官が男を逮捕した。
感謝状を受け取った井口さんは、「当たり前のことをしただけ、照れくさいね」と恐縮していたが、「自分たちの町は自分たちで守るという意識で防災のことをやっていたことが役に立った」。
また、すぐに駆けつけた警察官に対して、「夜中でも市民の安全を守るためにパトロールしてくれているということを、力強く実感した」と話していた。
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