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三条市で第3回7・13水害メモリアルコンサートでアンデスの民族音楽とともに9人の犠牲者を追悼 (2007.7.14)

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7・13水害フォーラム実行委員会(今井良平代表)は、水害から3年の13日午後7時から三条市総合福祉センターで第3回7・13水害メモリアルコンサート「アンデス 風の音 中田秀一&ユラックオルコ フォルクローレコンサート」を開き、200人余りが来場して南米・アンデス地方の民族楽器による演奏を楽しんだ。

 13日行われた第3回7・13水害メモリアルコンサート「アンデス 風の音 中田秀一&ユラックオルコ フォルクローレコンサート」

13日行われた第3回7・13水害メモリアルコンサート「アンデス 風の音 中田秀一&ユラックオルコ フォルクローレコンサート」

会場は、入り口に9人の水害犠牲者を追悼する9つのタケの灯ろうに火をともし、水害時の写真180枚近くと防災グッズを掲示。九州地方への水害被災者のための募金箱も設置した。

 7・13水害の三条市内での犠牲者の数と同じ9つのタケの灯ろうをともした開示用入り口

7・13水害の三条市内での犠牲者の数と同じ9つのタケの灯ろうをともした開示用入り口

夫婦や家族連れなどが訪れ、3年前の7・13水害の犠牲者へ1分間の黙とうをささげてから、アンデス民族楽器制作作家・演奏家の中田さんをはじめ4人が、民族衣装のポンチョをまとって登場した。

中田さんが「皆さん、想像を絶するご苦労をしてこられたと思う。アンデスの音楽でちょっとだけでも和んでもらえたら」とあいさつで被災した人たちをねぎらって演奏を始めた。

ケーナやサンポーニャ、弦楽器のチャランゴなどの民族楽器で、『コンドルは飛んで行く』などアンデスの民族音楽を中心に中田さんの作った曲や日本の『ふるさと』など20曲近くを演奏した。

 7・13水害を記録した写真の展示

7・13水害を記録した写真の展示

民族楽器の素朴で土が香るような柔らかな音色に包まれた会場では、目を閉じて聴いている人や身を乗り出している子どももいた。

心にしみるような音楽に癒(いや)された話す60歳代の男性は、「この3年は、いろいろなことに追われてあっという間だった」。この日も伝えられた九州地方の豪雨や台風のニュースに3年前をありありと思い出し、3年が過ぎても経済的に区切りをつけられた人とそうでない人の差は大きいと、しみじみと話していた。