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青年海外協力隊員として2年間、西アフリカのニジェールに派遣された三条市の谷内田さんが市長を表敬 (2007.8.8)
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JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊員として西アフリカのニジェールへ2年間、派遣された三条市下保内、谷内田潤子さん(31)が8日、国定勇人三条市長を表敬訪問し、帰国報告した。
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国定三条市長(右)に帰国報告する谷内田さん(左)
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谷内田さんは、派遣出発のあいさつで2年前に高橋一夫前市長を表敬訪問したときと同様、青年海外協力隊の紺のブレザーを着て、午前10時に市役所を訪れた。今度は国定市長に現地での活動内容や生活の様子を話した。
ニジェールに派遣されたのは2005年7月。ニジェールはサハラ砂漠の南、アルジェリアやリビアに隣接する内陸国。谷内田さんは同国の主要都市、ニアメから車で2時間のテイラベリ市・テイラベリ保健所のマラリア対策員として赴任し、マラリア対策や保健衛生改善に関する啓発活動を行った。
現地ではマラリアは日本の風邪のように大勢の人がかかり、その予防のため蚊帳(かや)の使い方などの説明、補修作業、ラジオでの啓発放送などを行った。休日は2年間で20日だけだった。
また、日中は気温が60度にもなり、扇風機を回すと余計に暑く、外を歩いていると死ぬとまで言われるほどの想像を絶する暑さ。食事はヒエとアワの粉をモチのようについたものが主食で、おかずはすべてトマト味がベースで、野菜が育たないのでタマネギばかりだったことなど、谷内田さんは体験を基に話した。
人のためになりたいと青年海外協力隊に志願したが「結果的には、いろんなことを教わり、わたし自身が学べた」と谷内田さん。この2年間で「何が起きても、慌てないようになった。粘り強くなった」と自身の変化や成長も感じた。
国定市長は、谷内田さんに現地での生活やJICAについて次々と質問。さわやかな笑顔ではきはきと受け答えする谷内田さんに、数々の経験で得た内から出る自信のようなものを感じると言い、「刺激を受けました。三条にもこういう人がいるというのは誇り」と評価した。
蚊帳の話には「ウチみたいだな。冷房入れないで蚊帳つってる」と家で蚊帳を使っていることを開かすと、「初めて聞きました、日本で」と今度は谷内田さんが驚いていた。
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