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燕市の(株)コラボのカトラリー「ウィル・スリー」が経産省の第1回キッズデザイン賞で商品デザイン部門賞受賞 (2007.8.10)

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福祉食器具を研究、開発、販売する(株)コラボ=秋本幸平社長・燕市小池上通=の身障者用のカトラリー「ウィル・スリー(WILL・3)」が8日、経済産業省の第1回キッズデザイン賞で商品デザイン部門賞を受賞した。

経産省の第1回キッズデザイン賞で商品デザイン部門賞を受賞した(株)コラボのカトラリー「ウィル・スリー(WILL・3)」

経産省の第1回キッズデザイン賞で商品デザイン部門賞を受賞した(株)コラボのカトラリー「ウィル・スリー(WILL・3)」

キッズデザイン賞は、子どもを産み育てやすい生活環境の実現や、子どもの安全、安心と健やかな成長発達につながる生活環境の創出を目指したデザイン(キッズデザイン)の顕彰制度。製品や設備に限らず、コンテンツやシステム、企業や自治体等の取り組みなど、子どもたちの生活環境を取り巻くすべての「もの」、「こと」が対象。

第1回目の今回は、商品デザイン部門(172点)、建築・空間デザイン部門(33点)、コミュニケーションデザイン部門(59点)、リサーチ部門(23点)の4部門に全国から計287点の応募があり、キッズデザイン大賞1点、金賞6点、部門賞4点など計121点が受賞した。

同社の「ウィル・スリー」は、最も応募数の多い商品デザイン部門での受賞。三菱重工業と共同開発した形状記憶ポリマー使用の「WILLシリーズ」の子ども用。手や指の変形、傷み、握力の低下など握る力が弱い人や肩の関節やひじ、手首に運動障害がある人を対象にしたスプーンとフォーク。

持ち手の部分が形状記憶ポリマーでできており、湯に入れるだけで持ち手がゴムのように柔らかくなり、水に入れるとその形状で固くなる。使う人の手にあわせた形状に何回でも簡単に変化させることができ、成長にあわせて徐々に4本握りから3指持ちへ誘導する機能もある。ピンク、ブルー、イエローの3色あり、スプーンフォークとも1本3,150円。

審査評では、「人が道具に合わせるのではなく、道具が人に合わせるという新しい発想がある。幼児が自分で握って食べることができた、という自立心を持てる道具としての提案を評価した。」とし、「スプーンの皿部分の形状や深さも福祉施設との共同研究で得られたデータを元にしており、カラーリングとともにデザイン性も秀逸」と評価している。

秋本社長(いちばん右)と社員

秋本社長(いちばん右)と社員

(株)コラボは、洋食器メーカーの(株)青芳製作所の福祉部門が2003年8月に独立、分社した会社。「WILLシリーズ」は、10年ほど前に身障者や高齢者を対象にした介護用品としてのスプーンとフォーク「ウィル・ワン」を開発。福祉用品では、子どもを対象にした商品がほとんどなく、展示会などで子ども用も作ってほしいという母親からの要望があったことから「ウィル・スリー」が生まれた。

「何気なく使っているが、スプーンは生まれて初めて自分の意思で使う道具。そこで、つまずかないように使い、食事をたのしんでもらいたいと作った商品」と秋本社長。キッズデザイン賞の「主催者にも理解してもらい、うれしい」と言い、「受賞を契機に、こういう商品があることを皆さんに知ってほしい」と話している。