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総務省消防庁、消防科学総合センターとともに三条市で県内初の図上防災訓練 (2007.8.25)

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三条市は23日、総務省消防庁と(財)消防科学総合センターの支援で県内初の図上防災訓練を行い、3年前の7・13水害と同等の水害を想定し、水害後に策定した三条市水害対応マニュアルにも基づいて図上で災害対処活動をシミュレーションし、訓練した。

23日、県内で初めて三条市で行われた図上防災訓練

23日、県内で初めて三条市で行われた図上防災訓練

図上防災訓練は「図上シミュレーション訓練(役割演技法)」といわれる訓練技法のひとつ。訓練者がそれぞれの立場、役割で設定された災害を模擬体験し、災害状況を収集し、分析、判断するとともに、対策方針を検討するなどの災害対処活動を図上で行う。

 避難指示命令の発令が書き込まれたホワイトボード

避難指示命令の発令が書き込まれたホワイトボード

総務省消防庁と(財)消防科学総合センターでは、昨年から全国の希望した自治体とともにこの訓練を行っており、今年度の訓練は三条市を含めて12カ所。ほかの自治体のほとんどが地震を想定した訓練だが、三条市では平成16年の7・13水害と同等の災害を想定した。

訓練には、防災服の国定勇人市長はじめ市職員、菊地雄三消防庁国民保護防災部防災課応急対策室長はじめ消防庁や消防科学総合センターなどの11人を含む計85人が参加した。

参加者はプレイヤー(演習部)とコントローラー(統制部)に分かれ、気象台や県、警察、自治会、東北電力、NTT、報道機関などの役のコントローラーがシナリオに沿って気象や災害状況、被害状況、それに伴う住民の状況、関係機関のとった対策などを携帯電話などでプレイヤーに伝え、プレイヤーはその状況を判断し、行動を決定してその終了の確認をした。

国定市長は別室で模擬記者会見も

国定市長は別室で模擬記者会見も

午後1時半に、水害による避難勧告発令後からの設定で、プレイヤーの消防職員が「五十嵐川左岸諏訪地内で越水、右岸三竹1丁目安達建設裏で越水が始まった模様」と電話で情報を伝えるところからスタートした。

災害対策本部の本部員会議では、本部長の国定市長が避難行動や要援護者の人数、自衛隊の派遣要請、炊き出しなどそれぞれの状況や対応を各部長らに確認。「すでに避難されている人は急いで避難所へ、まだの人は2階に避難して頂くようにと、わかるようにていねいに放送して」などと指示を出した。

本部員会議の内容を担当部長らが福祉班、総務班、建設班などそれぞれの班に持ち帰り指示、それぞれが関係機関役のコントローラーに電話をして要請や連絡などを行い、必要と思われる対応を行った。

次々と伝えられる情報は3年前の水害を基にしたもので、訓練ながら緊迫した空気。当時のパニック感はなかったが「3年前のことがよみがえる」と話す人もいた。

3時間の訓練のあとは、班ごとに反省や課題を発表。感想を求められた国定市長は、訓練前に菊地室長から「ちゅうちょせずに指示を」と求められられたが、訓練とはいえ避難指示の発令には「戸惑いを覚えた」と率直な感想を述べた。

また、避難勧告と避難指示の違いを市民に周知しなければならないが、その違いを理解してもらうのは難しく、避難指示の発令よりも越水していることや、破堤の可能性があるというメッセージをうまく発信し続ける方法を考えていかなければならないと話していた。