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三条第三中で山形交響楽団による東北電力スクールコンサート (2007.9.21)

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東北電力(株)は、21日午前11時から三条市立第三中学校で「東北電力スクールコンサート」を開き、同校生徒をはじめ近隣の小学校児童などからプロのオーケストラ、山形交響楽団の生の演奏をたっぷりと鑑賞してもらった。

21日、三条市第三中で行われた東北電力スクールコンサート

21日、三条市第三中で行われた東北電力スクールコンサート

第三中の全校生徒355人のほかに同校そばの三条、裏館、上林の3小学校の5、6年生約230人と保護者や教諭など計600人以上が参加し、会場の体育館はいっぱいになった。

山形交響楽団は、東北地方に初めて誕生した山形県のプロ・オーケストラ。コンサートでは、佐藤寿一さんを指揮者にメンバー43人でベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調作品67より第1楽章」(運命交響曲)やグリーグやブラームスの小品集などのクラシック、子どもたちにおなじみの宮崎駿アニメ映画集などを演奏した。

山形交響楽団のタクトを振って大ウケの2年生山本君

山形交響楽団のタクトを振って大ウケの2年生山本君

演奏の間の「オーケストラと学ぼう」と題したコーナーでは、小学生2人と中学生1人が佐藤さんの指導で指揮者を体験。小学生2人は遠慮がちだったが、同校吹奏楽部の2年生山本悠君は前傾姿勢でタクトを大きく振り、オーバーなジェスチャーで、会場の笑いも誘った。

山本君は佐藤さんから「巨匠のようでした」とほめられて、「もうちょっとうまくできるかと思ったけど、結構できた」と貴重な体験に大満足だった。

ほかにも、第三中学校の校歌をオーケストラの演奏で歌った「オーケストラと歌おう」のコーナーで生徒からは「いつものピアノ伴奏だけとは違うね」、「豪華ら〜」の声も。

午前11時で気温32.7度(三条市消防本部観測)の猛暑で、体育館は蒸し風呂状態だったが、子どもたちは本物のオーケストラに見入り、聴き入っていた。

東北電力では、次代を担う子どもたちにさまざまな経験や感動を通して心身ともにのびのびと成長してもらう機会を提供する次世代支援プロジェクト「放課後ひろば」に取り組んでいる。コンサートもその一環で、同社が管轄する東北6県と新潟県から開催を希望する小中学校を募集して昨年度から行っている。

今年度は441校の応募があり、うち22校での開催を決め、県内は66校の応募のなかから第三中学校を含めて4校での開催を決めた。