燕署が分水高生徒会長を一日署長に任命、校内で自転車盗根絶の広報と通学自転車の防犯診断 (2007.10.5)

11日から20日まで全国地域安全運動と新潟県犯罪のない安全で安心なまちづくり旬間。その一環で燕署（高野秀樹署長）は5日、県立分水高校（白野庄衛校長・生徒480人）で同校生徒会長を一日警察署長に任命し、生徒とともに自転車盗根絶の広報と通学自転車の防犯診断を行った。

分水高校で高野燕署長からたすきをかけてもらう一日署長の桑原生徒会長

午前7時50分から同校正面玄関前で任命式を行い、警察官の制服を着た生徒会長の桑原悠介さん(17)＝2年生＝に高野署長から任命状を手渡し、たすきをかけて一日警察署長をスタートした。

桑原さんは、1、2年生有志7人と燕署員8人、教員や地域防犯組合員とともに、登校してくる生徒に自転車盗難被害防止を呼びかけるちらしと啓発用のパソコン画面などのふき取りクロスを手渡した。

登校する自転車通学の生徒に自転車盗難被害防止を呼びかける有志の生徒

続いて駐輪場で通学用自転車の防犯診断。施錠や防犯登録の有無をチェックし、診断した235台のうち、鍵がかかっていなかった15台と防犯登録のステッカーが張られていない10台の計25台に「自転車盗難被害の特徴！」などを書いて注意を呼びかける荷札を取り付けた。

県内と燕署管内では、自転車盗や車上狙いが増えているが、盗まれた自転車の過半数は鍵がかかっていない。桑原さんは、これを機に自転車盗をなくす運動を継続して「分水高校では、自転車盗難ゼロにしていきたい」と話していた。

燕署では、これまで分水おいらん道中のおいらん役を一日警察署長に任命しているが、高校生を任命したのは初めて。日ごろから警察官は、駅の駐輪場やパトカーによるパトロールで自転車盗難防止の点検や呼びかけを行っているが、自転車を使う同じ立場の生徒から生徒へ呼びかけてもらおうと高校生に依頼した。

また、燕署では今後も、管内の中学校や高校で、今回のように生徒にも参加してもらい自転車盗防止の呼びかけを行う計画だ。