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栄工業が初めて製造したクマの捕獲わな1基を三条市に寄付 (2007.10.13)
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有害鳥獣駆除器などを企画製造販売する(有)栄工業=山村九吉社長・三条市尾崎=は12日、クマの捕獲わな1基を三条市に寄付した。
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三条市にクマの捕獲わな1基を寄付した栄工業の山村社長
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午後1時半に山村社長と、同社企画営業部の山村則子課長の2人が市役所を訪れ、国定勇人市長に寄付の説明、市長から礼状を受けた。
寄付した捕獲わなは鉄製で、直径80cm、奥行き180cmのドラム缶を横に倒したような形で重さは約130kg。中にえさを入れてクマをおびき入れ、クマが入ると口の扉が閉まる仕組みになっている。
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栄工業が寄付し、下田サービスセンターに届けたクマの捕獲わな
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同社では、ネズミやモグラといった小動物からイノシシの捕獲器などを製造しているが、クマの捕獲器を製造したのは今回、寄付したものが初めて。昨年、三条市内をはじめ全国でクマの目撃情報や被害が多発したことから、猟友会の要望も聞いて企画、製造した。
三条市が昨年、購入したクマの捕獲器は、全体が網式でクマに鉄筋を曲げられることもあったが、同社は筒状のドラム缶式にしてクマのつめが引っかかりにくいように工夫した。
昨年、三条市内ではクマの目撃情報が112件あり、10月ころはほぼ毎日、目撃された。ことしはこれまでに10件足らず。国定市長は「できうれば、有効活用しないのが望ましいですが、大切に使わせてもらいます」と礼を述べていた。
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