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燕市景観作物推進協議会、制作した「田んぼアート」から収穫したコメ80キロを燕市に寄付 (2007.11.1)

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燕市新保地内の田んぼにイネで絵と文字を描く「田んぼアート」を制作した燕市景観作物推進協議会(会長・佐藤広次燕市農林部長)は1日、その「田んぼアート」で9月に収穫したコメ80キロを燕市に寄付した。

コメ80キロの寄付で燕市を訪れた左から燕市景観作物推進協議会の青柳事務長、堀田副会長、浜田副会長、そして小林市長

コメ80キロの寄付で燕市を訪れた左から燕市景観作物推進協議会の青柳事務長、堀田副会長、浜田副会長、そして小林市長

同協議会は燕市、西蒲原土地改良区、JA越後中央、燕市新保と富永地区の住民で構成。「遊びのなかで農業振興を」と、ことし初めて「田んぼアート」に取り組んだ。

キャンバスは約4,000平方メートルの田んぼ。そこに、茎が黒や黄の古代米3種と緑のコシヒカリの計4種のイネでデザインを描いた。

デザインは、国上山、弥彦山、角田山が連なる下に蒲原平野、その中央に西川をモチーフにした絵。下に新燕市の基本理念からの「ひとものづくり」、「つばめ」の文字を配した。

 燕市景観作物推進協議会が制作した田んぼアートの写真

燕市景観作物推進協議会が制作した田んぼアートの写真

デザインは西蒲原土地改良区が担当。設計図から実寸にあわせてイネの株数などを割り出し、5月に小林清市長をはじめ市民220人が参加して田植えした。イネが伸びるにつれて絵や文字が際立ち、美しいアートとなって新燕市をアピールした。

9月29日に188人で稲刈りし、約600キロの玄米を収穫。古代米は来年用の種もみとして保存し、コシヒカリは田植えや稲刈りの参加者に分け、さらに燕市のPRに役立ててもらえればと燕市に寄付することにした。

寄付は会長の佐藤農林部長とともに、副会長の浜田佐登之西蒲原土地改良区常務理事と堀田平生JA越後中央吉田地区担当理事の2人、西蒲原土地改良区吉田支所の青柳事務長の計4人が午前10時に市役所吉田庁舎を訪れ、浜田副会長から小林清市長に1袋500グラム入りで160袋、計80キロのコシヒカリの目録を手渡した。

小林市長は、計画中の新市一体となった統一イベントで寄付してもらったコメを使わせてもらえればと礼を述べ、「本当は、新潟の農家の米作りの情熱を東京の人などに見てもらいたい。こういうの(田んぼアート)を数カ所に作ってツアーでも来てもらえれば」と、コメの消費拡大や観光振興にもつながると提案していた。