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燕消防署の救助工作車を入れ替え、電磁波による人を探査装置も装備 (2007.12.7)
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燕・弥彦消防本部(安達丈夫消防長)は、このほど燕消防署の救助工作車を更新。東日本では初の装備となる電磁波で人を探査する装置をはじめ、幅広く災害に対応できる高度な資機材を装備した救助工作車を配備した。
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燕・弥彦消防本部が燕消防署に配備した救助工作車
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20年前に導入した救助工作車が老朽化したため入れ替えたものだが、さまざまな救助活動に対応できる最新の資機材を装備した。
II型と呼ばれる救助工作車で、四輪駆動の7トントラックのシャーシがベースの高床式。乗車定員は6人で、装備品を含めて約9,000万円で購入した。
装備品は標準的な油圧式・エンジン式切断資機材、2.9トンクレーン装置、車両の前後に5トンのウインチ装置、夜間作業用の照明装置など。ほかにも、同消防署ではこれまでなかった山岳救助用資機材、水難救助用の船外機付ボート(ゴムボート)、危険な環境下で救助作業を可能にする防毒服やガス測定器、送排風気装置も装備する。
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電磁波による探査装置、写真奥のオレンジの箱で探査し、心拍などを感知して手前のモニター画面に表示する
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また、災害時にがれき内に取り残された要救助者を検索する機材として、電磁波による探査装置と画像探査機も装備した。電磁波による探査装置は、地下や周辺4.5キロ内で人間の心肺数を感知するもので、1台約800万円。中越地震でハイパーレスキュー隊も使った機材で、東日本の消防では初めて配備した。
画像探査機は、わずかなすきまなどに差し込んで使用する胃カメラのような細いパイプの先にカメラがついたものと、熱感知式の2種類を装備する。
同本部では今回、配備した救助工作車は、管内の活動はもちろん、県内や全国で発生する大規模災害での人命救助への貢献にも期待している。また、隊員は多くの新しい資機材に完全に対応できるようにと、非番の日に取り扱い訓練などを行った。
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