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三条市老人福祉センター「きりおか荘」が23日に閉館式を行って年内で閉館、36年の歴史に終止符 (2007.12.21)
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三条市社会福祉協議会が運営する三条市老人福祉センター「きりおか荘」=三条市東大崎2=は、施設の老朽化のため、23日に閉館式を行い、年内で閉館。最後の開館日は28日で、それをもって36年の歴史に終止符を打つ。
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23日に閉館式を行い、28日で36年の歴史の幕を閉じる三条市老人福祉センター「きりおか荘」
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きりおか荘は、大崎山の中腹にあり、昭和46年5月に供用を開始。大広間や個室、風呂、食堂などを備え、高齢者の社交場として人気を集めた。
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きりおか荘の玄関
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36年間で最も利用の多かったのは昭和55年で、1日平均95人が入館。それから平成5年くらいまでは1日平均90人前後と変わらない人気を保ったが、その後は緩やかに減少し、近年は1日平均40人前後と最盛期の半分に減った。
今夏には大広間のクーラーが壊れたり、水回りが傷んだりと老朽化が進んだ。同協議会では、建て替えも含めて運営の継続を検討はしたが、同協議会の財政では継続が困難だった。
市などに助成も求めたが、きりおか荘の機能を併せもつ地域間交流施設「しらさぎ荘」が今月7日、矢田地内にオープンし、しらさぎ荘にバトンを渡す形できりおか荘の閉館、取り壊しが決まった。
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「サヨーナラ きりおか荘」とある看板を掲げた大広間
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閉館まで残り10日を切った19日、毎日のようにきりおか荘を利用してきた71歳の女性は大広間で友だち数人と茶をすすり、「寂しくなるて〜、みんなにも会えなくなるし」と閉館を惜しんでいた。
しらさぎ荘へは「あったかくなったら行ってみるこて」と言い、「寒いのに初めての場所に行くのは年寄りには難儀らて」、「冬だけでも、ここ(きりおか荘)を使わせてもらわんねろっか」と話していた。
きりおか荘は、閉館より5日早く23日午前10時から閉館式を行い、崎山興紀三条市社会福祉協議会会長や来賓の国定勇人三条市長が出席してあいさつ、感謝状贈呈などを行う。アトラクションでは三条市老人クラブ連合会の民謡クラブが踊りを披露。この日は入館料を無料にして開放するので、大勢の来場を呼びかけている。
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