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三条市老人福祉センター「きりおか荘」で23日、閉館式 (2007.12.24)
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三条市社会福祉協議会(崎山興紀会長)は23日、三条市老人福祉センター「きりおか荘」で閉館式を行い、28日で37年の歴史を閉じる同センターの運営に協力した人や団体に感謝状を贈呈、利用者代表の思い出の発表などを行って閉館を惜しんだ。
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23日行われた三条市老人福祉センター「きりおか荘」の閉館式
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「きりおか荘」は、昭和46年に新潟県で3番目の老人福祉センターとして開館。以来、37年間に延べ約765,860人が利用したが、施設の老朽化が著しく、補修も困難なため、開館日は12月28日を最後に31日で閉館する。
午前10時からの閉館式は、大広間に来賓約40人や三条市社会福祉協議会関係者、一般の利用者など約120人が列席。崎山会長はあいさつで、開館からを振り返り「今まで多くの皆さまから愛され利用された」と施設の利用者や運営協力者らに感謝の言葉を述べた。
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利用者が手づくりした記念品を来館者先着80人にプレゼント
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感謝状贈呈では、同センター敷地の地権者、永明寺の佐野州道住職と、三条市老人クラブ連合会、わらび会、あけぼの会、三条民謡連盟の4団体に崎山会長から感謝状を手渡し、長年の運営やボランティアでの協力などに感謝。
来賓の国定市長はあいさつで、市としての直接的なかかわりは昭和56年に市立図書館の地域文庫指定。また、昭和60年の麻布地区土砂災害による被災者の避難所となり、記憶に新しい平成16年の7・13水害や中越地震での入館料免除していただいたと、市長の立場から礼を述べた。
利用者代表で米山毬子三条市老人クラブ連合会三条支部副会長は「きりおか荘の思い出」を述べた。地元、西大崎に住む米山さんは、「自分の足で、好きなときに来られることが幸せだった。春夏秋冬、自然を眺めながら訪れる。わたしにとってかけがえのないきりおか荘」と思いを語った。
そのきりおか荘がなくなることに、「非常に寂しくて、悲しくて、抵抗もしてきました。しかし、市の事情もあり、いつまでもわがままを言ってられない。今では新しい方向に前向きにと思っている」と話した。
アトラクションでは三条市老人クラブ連合会趣味の会民謡クラブが「サヨーナラきりおか荘」の看板を掲げたステージで5曲の踊りを披露。最後は『きりおか荘音頭』で、踊り手が全員ステージへ上がって輪踊りをし、観客全員が手拍子で参加して盛り上げて締めくくった。
あいさつなどに込められた、きりおか荘との別れを惜しむ思いは、多くの出席者が共有。こらえきれず涙を光らせる利用者もいたが、最後のアトラクションでは笑顔に変わっていた。
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