三条市・本成寺で恒例のすす払い、1年のほこりやすすを払い清めて新年を待つ (2007.12.28)

三条市・法華宗総本山本成寺（椿澤日壽貫首）では、28日午前9時から同寺で年末恒例のすす払いを行い、1年間のほこりを払い清めて新年を待つ準備を行った。

28日、三条市・本成寺で行われたすす払いで、本堂の畳をたたく門前信徒

山内住職や門前信徒、約40人で行い、300畳余りの本堂をはじめ、寂光殿、客殿、奥書院とすす払いを行った。

吹雪のなかでのすす払いとなる年もあるが、この日は午前9時で気温2.3度（三条市消防本部）、薄曇りの穏やかな陽気。予報では年末年始にいよいよ寒波が襲来するようだが、今のところ境内に積雪もなく、数日後に年越しを控えているとは思えない日和だった。

須弥壇のほこりを払う山内住職ら

門前信徒は「法華宗総本山　本成寺」の半天を着て、帽子にマスクに軍手でほこり対策。長さ1メートルほどのタケの棒を両手に持って、6、7人が横一列に並び、中腰のまま「ぱんぱんぱん」と畳を打ちながら前に進んでほこりをたたき出した。

欄間や柱の高いところは、長さ2メートル近い柄のシュロのほうきでほこりを落とした。

内陣はタオルを頭に巻き作務衣（さむえ）の山内住職らが化学ぞうきんや毛のはたきを使って須弥壇（しゅみだん）の木蓮華などのほこりを払い、鐘や経机などをひとつずつていねい掃除していた。

同寺では、年越しの夜、午前0時から除夜の鐘を突き、百八つの煩悩を払う。