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三条市西鱈田小で地域が一体になった恒例の「さいの神まつり」 (2009.1.18)
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三条市立西鱈田小学校(米山俊彦校長・児童266人)で18日、小正月の恒例行事「さいの神まつり」が行われ、児童親子とや地域の人たちが参加して燃え上がる火に無病息災などそれぞれの願いを込めた。
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三条市立西鱈田小学校で行われたさいの神まつり
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さいの神まつりは、小正月に正月飾りやしめ縄を焼く行事。方法や意味は地方によってさまざまだが、同地域では書き初めを燃やして燃えかすが高く上がるほど習字が上達し、火で焼いた“するめ”や“もち”を食べると病気をしないとされる。
午前中、グラウンドに数本のタケを組み合わせて円すい型の骨組みを作り、その上に5、6年生とともに作った「とば」と呼ぶ、わらを巻いた。
中に児童が書いた書き初めを入れ、高さ約15メートルの特大の「さいの神」が完成。さらにその周りを高さ約2メートルのさいの神10基で囲んだ。
午後2時、一斉に点火。さいの神はたちまち炎に包まれ、書き初めの真っ黒になった燃えかすをふわふわと舞い上げた。火の勢いが収まると、今度はタケの棒の先につけたするめを火にあぶって食べた。
青空が広がる穏やかな陽気に恵まれたが、午後2時の気温は4.4度(三条市消防本部調べ)とそれほど上がらなかった。このところの寒波、降雪でグラウンドは雪で白一色となった。
さいの神の巨大な炎の熱に、児童はほっぺを赤くし、ふわふと舞い上がる黒くなった書き初めの燃えかすを見詰めいていた。しばくするとさいの神は燃えて崩れ落ち、その迫力に、「きゃ〜、こわ〜い」とひるむ児童もいた。
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さいの神の残り火でするめを焼く
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タケは時々、「ぱん!」と大きな音を上げて爆発したが、児童は後ずさりしながらも、さいの神の残り火で、棒の先からつるしたするめをあぶるのに一生懸命。「もういい?、焼けた?」と親や地域の人に聞き、雪国の冬の風物詩を全身で感じていた。
同校のさいの神まつりは、20年以上前から恒例。3年前からは地域コミュニティーの「ほんじょうじほなみコミュニティ」とPTAが、準備や運営など全面的に協力している。
今回も半年前から計画を練り、さいの神に使った70本のタケは、地元西鱈田や長嶺の人からわけてもらったもので、地域ぐるみの行事となっている。
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