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昨年11月死去した旧下田村議、故吉田盛之助さんの遺族が香典返しに三条市に100万円 (2009.1.21)

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旧下田村議を平成3年までに5期18年間務め、昨年11月4日に病気のため81歳で亡くなった故吉田盛之助さん=三条市荻堀=の遺族が20日、香典返しとして地域振興に役立ててほしいと三条市に100万円を寄付した。

香典返しとして三条市に寄付する100万円を国定市長(右)に手渡す故吉田盛之助さんの長男、英達さん(左)

香典返しとして三条市に寄付する100万円を国定市長(右)に手渡す故吉田盛之助さんの長男、英達さん(左)

午後2時に故人の長男で(株)吉田組=三条市荻堀=社長の英達さん(58)が、長女之子さんと2人で市役所三条庁舎を訪れた。

英達さんは「あまりにもたくさんの方々から香典をいただき、お返ししきれない」と話した。さらに亡くなった昨年11月4日付けで地方自治の発展などの功績から「旭日双光章」を死亡叙勲された礼も兼ねた寄付と言い、国定勇人市長に100万円を包んだのし袋を手渡した。

故盛之助さんは、大谷ダム建設に伴って集団離村した旧下田村(今の三条市下田地区)大江集落出身で、離村にも尽力。昭和42年、40歳の初当選以来18年間、下田村議を務めた。

国定市長と歓談する英達さん(右)とその長女の之子さん(左)

国定市長と歓談する英達さん(右)とその長女の之子さん(左)

故盛之助さんは生前、政治の仕事も忙しく、選挙が始まるとほとんど家を空けて選挙運動に走った。英達さんは「私には選挙や政治に顔を出さずに、仕事を頑張れと言われていた」と、政治と仕事の両立は難しいことを教えられたが、故盛之助さん自身は「政治はおもしろい」と話していたと言う。

三条市では吉田さんの善意をいったん自治振興基金に積み立てるが、国定市長は「下田地域への関係で使うことができれば」と話していた。