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三条市内中学生の包丁研ぎ学習、18日は栄中1年生が挑戦 (2009.2.19)
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「金物の町」三条の特産である包丁を使って伝統文化のすばらしさを理解してもらおうと、三条市は毎年、市内9中学校すべてで包丁を砥石(といし)で研ぐ「包丁研ぎ学習」を行っており、18日は栄中学校(八幡和男校長・生徒390人)で1年生全員が学習した。
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包丁研ぎ学習を行う栄中1年生
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5年前から取り組んでいる学習。中学校では「包丁研ぎ学習」と大工道具の使い方を学習する「木工用工具学習」、小学校では小刀で鉛筆を削ったり竹とんぼを作ったりする「小刀学習」か「和釘づくり学習」を行っており、児童、生徒全員が卒業までにそれぞれの学習を体験する。
栄中学校では、包丁研ぎ学習を1年生で体験する。この日は、シルバー人材センターの刃物研ぎグループから4人が講師として来校し、1年生の4クラスが1時間ごとに入れ替わって受講した。
1年2組は生徒34人が参加し、包丁や砥石の種類、包丁の研ぎ方の説明を聴いてから実習。生徒はそれぞれ家庭から包丁を持参し、包丁の柄を右手に持ち、砥石から包丁を約15度に傾け、研ぎたい付近の刃を左手で押さえ、砥石の上を前後に滑らせた。
しゃりしゃりというような研ぐ音に「音がホラーだよね」と言う生徒も。ときどき包丁に水をつけては刃のあたりを指でさわって「カエリ」と呼ばれるざらざらした感触を確かめ、繰り返し研いだ。研ぎ終わった包丁は、新聞紙を試し切りして切れ味を確認した。
家で祖母が研ぐのを見たことがあるという女子生徒は、実際に体験して「包丁の角度を保つのが難しかった」。男子生徒は「疲れた〜。手が冷たくなった」と話していたが、それでも「家でもまたやってみたい」と、自分で切れ味を復活させられるおもしろさを実感していた。
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