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災害復旧工事が進む五十嵐川で、自然保全につなげようと四日町小4年生がサケの稚魚7万匹を放流 (2009.3.18)

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7・13水害の災害復旧助成事業が進む三条市の五十嵐川で18日、同事業の工事業者でつくる五十嵐川筋災害復旧事業安全対策協議会が五十嵐川の自然保全につながればと、三条市立四日町小学校の児童からサケの稚魚7万匹を放流してもらった。

五十嵐川にサケの稚魚を放流する四日町小児童

五十嵐川にサケの稚魚を放流する四日町小児童

同事業では、河川環境保全の観点で生物にも配慮して工事しているが、一時的に川の自然を壊すため、五十嵐川の自然を少しでも保全しようと、同協議会は平成18年と20年にサケの放流を行い、今回で3回目となった。

バケツから五十嵐川へ泳ぎ出す稚魚

バケツから五十嵐川へ泳ぎ出す稚魚

五十嵐川漁協と県三条地域振興局五十嵐川改修対策室が協力し、四日町小学校の4年生児童55人から放流してもらった。4年生は、総合的学習で環境に関する調査活動に取り組み、五十嵐川の水質やごみの調査研究したり、サケの稚魚を飼育したりした。

午前10時から西大崎2地内の渡瀬橋上流右岸に集合。信濃川の合流点から五十嵐川を上流へさかのぼった同事業の工事区間の最終地点で、同協議会会員23人をはじめ、関係者と児童合わせて100人余りが参加した。

自分たちで育て稚魚のコップを持つ児童

自分たちで育て稚魚のコップを持つ児童

稚魚は児童が学校で育て、昨年12月中旬ころから、ふ化かしたもの。体長5、6cmで、約100匹が入ったバケツを川に入れ、黒く光る稚魚を放流。加えて、ことしに入って1月から学校で育てた稚魚も放流し、1人が1、2匹ずつ小さなカップに入れて川に放した。

五十嵐川に元気よく泳ぎだした稚魚に、児童は「おっきくなって帰っ来いよ!」、「頑張れ!、頑張れ!」と声をかけた。当番を決めてえさやりや水替えをして大切に稚魚を育ててきただけに、「本当はちょっとさみしかった」と話す児童もいた。

放流した稚魚は、5月ころに海に出て、早くて3年、多くは4年で生まれ故郷にさかのぼって来るという。