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県央医師会応急診療所の4月1日開所を前に竣工式を行って関係市町村、医師会で完成を祝う (2009.3.30)
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三条市興野1地内に建設された県央医師会応急診療所の竣工式が29日、同診療所で行われた。県央地域の一次医療の確保を図ろうと4月1日に開所するもので、関係市町村の首長や医師会正副会長など50人余りが出席して完成を祝った。
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29日行われた県央医師会応急診療所の竣工式のテープカット
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同診療所は、夜間と休日の医療体制確保を目的に三条、燕、加茂、見附市南蒲原郡の県央地域4医師会が管理、運営する。急に具合が悪くなった人への応急処置を施し、かかりつけ医に引き継ぐ外来診療を行う。
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県央医師会応急診療所の正面
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症状の軽い人の診療を行い、入院治療や高度な医療が必要なら救急病院や消防と連携して必要な救急医療が受けられるよう手配をする。
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明るい診察室
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診療科目は、内科、小児科、外科、整形外科で、2人の医師が交代で診療する。医師は、4医師会から92人が参加するほか、8人の拘束医師と計100人の体制となる。
診療所は、県三条地域振興局裏の旧三条東高校跡地に建設され、敷地面積3,000平方メートル。鉄骨平屋建で延床面積450平方メートル、駐車場は48台収容。建設事業費は医療機器なども含めて189,380,000円。建設用地は三条市が無償貸付し、施設整備費は三条、燕、田上、弥彦の4市町村が負担する。
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開設に尽力した県央四医師会の会長など
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竣工式では、同診療所管理者の県央四医師会代表の草野恒輔三条市医師会会長が式辞で、昭和56年の休日夜間診療所の開設から、平成19年4月設置の同診療所の建設などの検討を重ねた「県央地域の救急医療の在り方に関する検討会」など応急診療所完成までを振り返るとともに「今後もさらなる発展が必要」と、行政との緊密な連携を呼びかけた。
また、五十嵐隆夫加茂市医師会会長が事業報告を行った。閉式後、草野会長はじめ、県三条地域振興局長、4市町村の首長と議員12人でテープカットを行い、完成を祝った。
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式辞を述べる草野三条市医師会会長
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竣工式を終わって草野会長は、「ほっとしてます。だけど、いよいよこれから」と安心すると同時に気を引き締めた。検討会の設置から完成までの2年は「長かった。ひとつずつ積み重ね、途中でやめたくなったこともあった」と、険しかった道のりをかみしめた。
その分、時間をかけ、医師たちの意識も変わっていったことを喜び、結果的には参加する医師の多さに驚き、感謝していた。同診療所は4月1日午後7時に開所し、それに伴って三条市南新保地内の三条市救急診療所は3月31日で閉院する。
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