|
三条市に私有地を寄付した吉川さんに市長から紺綬褒章を伝達 (2009.3.31)
|
|
|
|
三条市に私有地を寄付した三条市曲渕2、自営業吉川潔さん(65)が紺綬褒章を受章し、30日に国定勇人三条市長から吉川さんに褒章を伝達した。
|
国定三条市長から紺綬褒章の伝達を受ける吉川さん
|
吉川さんは昨年4月、五十嵐川左岸の7・13水害で破堤した場所から200メートルほど下流の堤防近くで、花などを植えていた私有地約280方メートル(固定資産税評価額で550万円余り)を、地域の利便性の向上と発展を願うとして三条市に寄付した。
紺綬褒章は、公益のために多額の私財を寄付をした人に国が授与する。その対象は主に500万円以上の寄付者で、三条市は吉川さんを受章者に申請し、1月31日付けで受章となった。
|
紺綬褒章を手に吉川さん
|
吉川さんは、午後4時前に市役所を訪れた。国定市長から円形の記章と「日本国天皇は吉川潔に公益のため多額の私財を寄附したことについて紺綬褒章を授与する」とある麻生太郎内閣府総理大臣名の紺綬褒章の伝達。吉川さんは「光栄の限りです」と受けた。
吉川さんは、7・13水害で被災し、全国から多くの支援を受けたことを話した。それまで地元のことに無関心で、地域では自治会の役員を担っただけだったが、遅まきながら地元にも役立ちたいと念じていると言う。
ITを活用して翻訳の仕事をしている。「三条市水害対応マニュアル」を日本語と英語併記で作成したり、ほかの資料も中国語や韓国語、ドイツ語にボランティアで訳していると言い、市のホームページへの翻訳も提案した。
市は寄付を受けた土地の活用方法を、地域の人と相談して検討する。
|