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分水おいらん道中のおいらん役に選ばれた4人が歩き方を練習 (2009.4.3)
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19日に燕市で行われる第68回分水おいらん道中の本番に向け、主役のおいらん役に選ばれた4人は、おいらん独特の外八文字を描く歩き方を練習している。
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外八文字の歩き方を練習する分水おいらん道中のおいらん役とほうかん役
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本番までに練習は3回。練習初日の3月28日は、おいらん役の4人とおいらんを支えて歩く「ほうかん」役の女性4人が、それぞれ訪問着のような着物を着て参加した。
おいらん役は、素足に高さ15センチもある3枚歯で黒塗りの高げたをはく。まずはベニヤ板の上を普通に歩いて高げたに慣れるところから。ひとりで歩くのは難しく、ほうかん役の肩に手をかけ、支えてもらってゆっくりと歩いたあと、右手を帯に添え、左手をほうかんの肩にかけ、足先で外八文字を描くようにして歩く練習をした。
指導者の日本舞踊の花柳流・花柳寿之柳さんは、「正面を向いて、ひざを曲げて腰を落として、げたを横に倒しながら、はいゆーっくり」、「ひねって、元に戻して、胸を反るように、顔は正面のまま」、「自信をもって」と声をかけ、外八文字の足運びとあわせて状態の所作も指導した。
スロートレーニングのようなゆっくりした動作だが、1時間も練習を続けると額に汗が光る人も。信濃太夫役の加藤菜美子さん=燕市・会社員=は、おいらん道中を見たことがあり、「おいらんさんは、すっとした表情でしたが、こんなに大変だったのかと思いました」と、見た目よりもずっと体力が必要で、動きが難しいことに驚き、「帰ってからも練習します」と、本番をイメージして練習を繰り返していた。
本番では、かつらや着物で合わせて約30キロにもなる衣装をつける。「日本さくら名所百選」でもある分水堤防の桜並木約1kmと本町通り700メートルを、総勢70人の付き人を従えて絢爛(けんらん)豪華な行列を繰り広げる。
また、おいらん道中を前に3日から22日までの午後7時から10時まで、分水桜並木と分水駅前のサクラをライトアップする「夜桜ライトアップ」を行うが3日現在、どちらのサクラもつぼみは固い。
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