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市民団体が三条市・道心坂でオオヤマザクラの植樹、オオヤマザクラは目標の1,000本を超え、植樹は今回で一区切り (2009.4.14)
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全国3カ所のオオヤマザクラの並木のうちの1カ所という三条市内のオオヤマザクラ1,000本の復活を目指す三条市の市民団体「ノジコの会」=関根依智朗会長・会員21人=は12日、道心坂一般廃棄物最終処分場わきの林道で150本のオオヤマザクラの苗木を植えた。
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三条市・道心坂の林道でオオヤマザクラの植樹を行う「ノジコの会」
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会員など35人が参加し、約4.2キロある林道の頂上まで登ってから3時間ほどかけて高さ約3メートル、樹齢5、6年のオオヤマザクラ150本を植えた。あわせてオオヤマザクラの木に絡んだ草のつるも撤去し、初夏を思わせる陽気に汗をぬぐっての作業となった。
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例年より早く咲いたオオヤマザクラ
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オオヤマザクラは、花はソメイヨシノよりひと回り大きく、ピンク色が濃い。開花はソメイヨシノより1週間ほど遅いが、ことしはソメイヨシノと同時。例年より1、2週間早い開花で、すでに見ごろを迎え、開花前の植樹のはずが、オオヤマザクラの花見も兼ねた植樹となった。
この林道には30年余り前、三条市内に住む篤志家が1,000本のオオヤマザクラを植えたが、高齢になってサクラを手入れできなくなり、木は枯れて半分ほどに減った。その話を聞いた関根会長が、1,000本の桜並木の復活をと地権者の了解を得て6年前から同会で植樹や間伐を行っている。
同会は、緑豊かなうるおいの町をつくろうと9年前に発足した。須頃郷第1公園での植樹や巨樹巨木調査を行うなど三条市を中心に活動する。
オオヤマザクラの植樹は、今回で累計620本になった。木の大小はあるが、以前からオオヤマザクラと合わせて、すでに1,000本を超えていることから、大規模な植樹は今回で一段落する。今後は、下草刈りや間伐、枯れた木の補植などの管理を続ける。
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満開のオオヤマザクラをバックに参加者で記念撮影
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オオヤマザクラの桜並木は、青森県岩木町と北海道静内町にあり、三条市を含めると日本で3カ所にしかない貴重な桜並木という。関根会長は、三条市の観光資源としてマナーを守って大勢の人がオオヤマザクラの花見に訪れることを願っている。
林道は、誰でもサクラを見られる。入口は終末処理場側と月ヶ岡養護学校側の2カ所に案内板があり、その間約4キロを歩いて周遊できる。最終処分場側の入口付近以外は未舗装なので、周遊する人は運動靴や長靴をはいた方がいい。
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