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三条高校の旧校舎跡地に建立された旧校舎記念碑の除幕式 (2009.4.17)
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平成17年に三条市月岡地内に校舎を新築移転した県立三条高校の同窓会(中條耕二会長)は、16日午後4時から三条市四日町地内の旧校舎跡地で旧校舎記念碑の除幕式を行い、建立した。
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三条高校の旧校舎跡地に建立された記念碑
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旧校舎敷地のグラウンド側の南東角に建立した記念碑の前に中條会長はじめ同窓会関係者と小島正芳三条高校校長、国定勇人三条市長など来賓の合わせて約70人が列席した。
同校20回卒業生の八幡宮・藤崎重康宮司による神事、中條会長や国定市長など12人で紅白のひもを引いて記念碑の除幕した。記念碑を覆っていた白布が取り除かれ、おとなの背丈ほどの大きな自然石の記念碑があらわれると拍手が起こり、「立派な碑ですね」と感嘆する人もいた。
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紅白のひもを引いて記念碑の除幕
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記念碑は、安田石で高さ1.9メートル、幅2.5メートル、厚さ0.6メートル、重さ7トン。正面に同校書道部OBで3回卒業生の故池上蒼江さんが揮毫(きごう)した同校校歌の1番の歌詞「風空嚢を翻し 説は愚人を驚かす 只行ふに敏なれや 守門沈黙五千尺 内に積れる徳あれば 見よ衆嶽の宗となる」を刻む。
裏には明治35年4月新潟中学三条分校として開校認可から、平成14年の創立100周年記念、17年月岡地内への校舎新築移転までの同校の沿革を記し、「三条中学校三条高等学校の創立百周年を慶賀し 校舎の新築移転を記念してこの碑を建て 教育百年の栄光を永久に顕彰する」の文字を刻んだ。
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記念碑を囲んで記念撮影
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また、校歌に歌われる守門岳を安田石の記念碑にみたて、その前には弥彦山の形をした石を、下には信濃川と五十嵐川の流れをイメージした石を配置した。建立の費用は約580万円で、同窓会員に寄付を募った。
中條会長はあいさつで、明治35年の創立から107年目を迎え、3万人に近い同窓生を輩出。多くの人材が世界や国内で活躍されている。その大半がここ(四日町)で学んで巣立った。記念碑建立は同窓生にとっては若き青春をこの地で情熱を燃やし生きた証で、旧校舎へのお礼を含め母校の栄光を祈願するものと述べ、多くの支援や協力に感謝した。
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旧校舎の解体が終わった三条高校跡地
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小島校長は、この碑の前を次代を担う若者たちが、三条高校の歴史と先達の活躍に思いをはせ、地域の新たなリーダーになろうと意欲を高め、奮起してくれるよう期待した。
敷地の周りに囲いをして撤去工事が進む旧校舎の跡地。校舎や体育館の解体はすでに終わり、鉄筋やコンクリートなどの廃材が積まれた大きな山があるだけ。大きな建物がなくなり、住宅密集地の中に大きな空間が広がっており、記念碑は校舎跡に向かって建っている。同所は、市が教育関係施設用地に活用する考えを示して取得している。
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