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燕市の民家で育つ大きなシダレザクラがことしも見事な花を咲かせる (2009.4.19)
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県央地域のソメイヨシノの多くはこの週末までに葉桜となったが、燕市佐渡地内にある大きなシダレザクラはまだ花の終盤で、見事な咲きっぷりで目を楽しませてくれている。
このシダレザクラは、「八重紅しだれ(ヤエベニシダレ)」。高さ約8メートルあって2階建ての家の屋根より高く、青空に大きく枝を広げる。太い枝から垂れた細い枝に無数のピンク色の花を下げた姿は、まるで滝の水が静止したようだ。
ソメイヨシノより数日遅れで開花し、花の見ごろも長く、2週間ほど花見が楽しめるという。ことしは15日ころには満開で、今も風が吹くたびにたくさんの花びらを散らしている。
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燕市佐渡地内で花開く見事なヤエベニシダレ
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このサクラは、同家でかわいがっていたネコが死んだことをきっかけに、30年前に植えたとのいう。同家の65歳になる男性の趣味のひとつが造園で、弥彦のシダレザクラを見て、この品種を選んで植えた。植えてから30年で「こんなに大きくなると思わなかった」と成長の早さに驚き、ライトアップして夜桜も楽しんでいる。
また、見応えのあるシダレザクラは、近くを通るドライバーの目を引き「佐渡(さわたり)にすごいサクラがある」と話題になるほど。「写真を撮らせてください」と頼まれることもあれば、「毎年、きれいで、楽しませてもらっています」と話す近所の人もいて、春爛漫だ。
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