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燕・戸隠神社の春祭りに向けて万灯組の練習が始まる (2009.5.13)
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16日を宵宮に17日行われる燕市・戸隠神社の春季祭礼を前に、祭りの華、万灯を引く万灯組の練習が本番に向けて熱が入っている。
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燕市・戸隠神社の春季祭礼に向けて「おたまさん」の踊りの練習や準備を進める木場小路万灯組
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春季祭礼で人気なのが、万灯と女の子の踊り子「おたまさん」。万灯は、縦横約3mの大きな台車の中央に灯ろうを載せ、そのてっぺんから「はな」と呼ばれる色とりどりの紙で飾った数十本のタケをしだれのように垂らしたもの。1812年ころから始まったとされる木場小路万灯組と、その後に作られた横町万灯組の2基ある。
「おたまさん」は小学生くらいの女の子の踊り子。髪を結い上げて、白塗りで目元と唇に紅を差し、それぞれの万灯組の白地のゆかたで、片袖をはずしてじゅばんを見せ、手には手差しに鈴。若連中が威勢よく歌う伊勢音頭と木遣音頭にあわせて踊る。
それぞれの万灯組は、万灯の準備や踊りの練習に追われている。木場小路万灯組では、小学1年生から6年生まで12人の「おたまさん」が4月初めに練習を開始。万灯の上で祭りばやしにあわせて踊る「ひょっとこ」と呼ばれる男の子4人は3月の終わりから練習している。
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浴衣で踊る姿もかわいい「おたまさん」
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祭りまで1週間となった10日からは毎晩、唄や囃子(はやし)の練習、万灯の準備をする若連中なども合わせた全体練習。その2日目の11日は、午後7時半に戸隠神社境内の集会所に子どもからおとなまで50人以上が集まった。
かちを合図に太鼓や笛と若連中の歌にあわせて、赤やピンクの浴衣を着た「おたまさん」をはじめ、子どもたちが踊りの練習。笛や太鼓の音が響くなか、その横では、「おたまさん」や「ひょっとこ」の衣装を担当するお母さんたちの打ち合わせが行われ、気ぜわしく、にぎやかな祭り前の夜だった。
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