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60年に一度咲くと言われるササの花が三条市下田地区の山中で咲く (2009.5.14)
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今の不況が100年に一度なら、60年に一度咲くとも言われているのが、ササの花。三条市下田地区の山中で、その珍しいササの花が咲いている。
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下田地区の山中で咲くササの花
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ササはイネ科で、花期は3月から5月。花は60年に一度咲くとも言われるが、詳しいことはわかっていない。ただ、イネもそうであるように、花が小さく地味で目立たないため、咲いていても気がつかないのがふつうだろう。
下田地区で咲いたササは、下田地区と栄地区を結ぶ馬場元町線につながる林道米山線沿いにある。付近は、大木に巻き付いたフジやキリの紫の花や、タニウツギのピンクの花、さらにはホオやミズキと、あちこちで花が開き、ウグイスの鳴き声も響く。
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ササの花が咲く緑に囲まれた林道、写真中央上部などに写るのがササの花
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ササの花は林道から数メートルの山道にあり、ほかの草とともに50センチほどの緑色の茎を伸ばしている。茎の先が稲穂やもみ殻に似た形で、そこからかんざしのように3ミリほどの小さな花が数多く垂れ下がる。
ササの種類は不明。地元の60歳の男性が花を咲いているのを見つけた。その男性は小学校3年生のときにもササの花を見て以来、50年ぶりに人生2度目のササの花と出会ったと話しており、珍しいことは間違いない。
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