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県央研究所がことしも古代米などを田植え (2009.5.25)
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民間検査・研究機関の(社)県央研究所=三条市吉田=は23日、研究用に栽培する古代米などの田植え「平成21年度版もうひとつの小さな田植え」を行い、ことしも地域の子どもたちなどに昔ながらの田植えを体験してもらった。
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23日行われた県央研究所の「平成21年度版もうひとつの小さな田植え」
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田んぼの生物や泥の感触を通して子どもたちから社会の文化や自然環境を理解し、主食とは何かを見つめ直してもおうと、コメ研究事業の一環として6年前から春に田植え、秋に稲刈りを行い、地域の小学生親子などから参加してもらっている。
今回は『「自然と人間の関わりを見つめ直す」変貌する農の風景』をサブタイトルとして、「水田機能を利用した温暖化対策と米の品質向上に関する研究」プロジェクト連携事業として開催。国司(クニシ)、朝紫(アサムラサキ)などの古代米8種類とコシヒカリ1種の計9種類を三条市吉田地内の田んぼに植えてもらった。
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マコモダケを植える
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この日は地元の小学校では運動会が行われており、昨年より子どもの数は少なかったものの、大人や同研究所職員とあわせて約70人が参加。田植えを開始した午前10時はくもりで、田んぼの中を吹く風が肌寒かったが、短パンに半袖の子どもたちは、手や足や背中まで泥だらけにして次々と苗を植え、昔ながらの田植えを楽しんだ。
昨年に続き家族4人で2度目の参加の三条市泉新田、小学校2年生西山諒哉君は、「泥の中はあったかかったよ」と田んぼの中のぬくもりを文字通り肌で感じ、4歳の妹と一緒に「楽しかった」と大満足だった。
また、今回は、田植えのほかに、田んぼの空いたスペースにイネ科の多年草のマコモタケも植えてもらった。マコモタケはイネを大きくしたような緑色の葉で、中華料理の高級食材にもなっているという。同研究所では、休耕田に植えることで温暖化対策の一環になると提案、期待している。
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