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トキめき新潟国体に向け、カヌー競技が行われる三条市で急流救助訓練 (2009.5.25)
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三条市消防本部は21、22の2日間、三条市塩野渕地内の五十嵐川で初めて急流救助訓練を行い、白波が立つ急な流れの川の中で救助技術を実技訓練した。
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20、21日と三条市塩野渕地内の五十嵐川で行われた三条市消防本部の急流救助訓練
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レジャーシーズンを迎えるのと今秋、トキめき新潟国体のカヌー競技が三条市で行われるの前に、その警備を行う同本部では、急流での救急出動に備えてこのほど急流救助資材を配備した。
2日間で救助隊員16人が訓練し、安全管理者4人と合わせて20人が参加。救助隊員は今回、配備した水の侵入を防ぐドライスーツやこれまでのウエットスーツを着て、浮力が通常の救命胴衣の2倍のライフジャケットを着用した。
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要救助者役を引き上げる迫真の訓練
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流れの急な川に入り、自分の身を守るための基本泳法や、ロープを投げての救助法、要救助者を引きながらの泳法、脱出訓練などを行った。
訓練会場は「ウォータープレイかわせみ」前の五十嵐川。訓練2日目の22日は曇りで、川の流れは秒速2メートルから3メートル、水温は約10度の冷たさだった。
ライフジェケットを着けているとはいえ、服や靴を着けたまま川幅10メートルの急流を泳ぐのは想像以上に筋力や持久力が必要で、日ごろから訓練を積む隊員でも対岸にたどり着くと肩で息をしていた。
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要救助者役を引き上げる迫真のパドルを使って急流を横に移動する訓練
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要救助者の救出訓練では上流から流れてくる要救助者を岸から飛び込んで泳いで救出に向かったり、パドルを使って歩いて急流の中を移動する訓練など、隊員たちはホイッスルや手信号で合図を確認しながら繰り返し水の中で訓練した。
命綱をつけているとはいえ、気を緩めると一気に体を流れにもっていかれそうな激しい流れに、隊員の表情は真剣そのもだった。
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