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河川改修に伴って三条市の市街地の景観を考える「五十嵐川と街並み景観を考える会」が市長に提言書を提出 (2009.6.9)
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河川改修に伴って三条市の市街地の景観を考える「五十嵐川と街並み景観を考える会」(長谷川直会長)は9日、昨年11月からの検討結果をまとめた提言書を国定勇人市長に提出した。
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国定勇人市長に提言書を提出する「五十嵐川と街並み景観を考える会」
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午後1時15分に長谷川会長はじめ会員6人が市役所を訪れ、長谷川会長から国定市長に提言書を手渡した。
同会は昨年11月に市の働きかけで組織した任意団体。7・13水害に伴う河川改修の完了が近づき、河川改修に対応したまちの景観を考えている。
委員は三条市自治会長協議会中地区、三条商人塾、三条地名研究会、三条デザイン研究会、三条まちづかいの会、三条歴史研究会から推薦された市民9人が務める。
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提言書
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河川改修で生まれ変わる五十嵐川を含め、明治初期の旧三条町(八幡町、本町1〜6、元町、神明町、居島、旭町の一部などを中心とする)約80ヘクタールを検討区域とした。
地域の特性を生かした市街地の良好な景観の保全と創出を図り、まち歩きなどを行って、景観づくりの基本的な考え方や実現化に向けた具体的施策を検討し、提言書にまとめた。
提言書では、八幡小路の町屋や丸井今井邸、元町の旧若松、西四日町1の三条物産などの「歴史ある建物」、「小路」、「五十嵐川」を3つの景観資源とし、建物や小路の保存と活用や五十嵐川の景観の創出と活用などの施策や今後の取り組みの方向性などを示した。
一方で課題として、戦中や戦前からのいい建物は保存状態が悪いものがあることや、五十嵐川に人が集まる工夫がない、歴史ある小路が生かされていない、「三条らしさ」や「三条のイメージ」が分からないなど、8点をあげた。
長谷川会長は、提言の具体化には、「三条らしさ」を明確化する作業や拠点となる建物の復活を図り、拠点を点から面に発展させていく実行部隊の組織づくりの2点が重要とし、提言が絵に描いたもちに終わらないためにも各地で設立されている「まちづくり会社」のような新たな組織で議論を進めていく必要があるとした。
国定市長は、「ある意味、重い宿題をいただき、感謝というか戸惑っている」と質の高い提言を評価し、それを受け止める行政の責任を重く受け止め、取り組みは末長く続ける必要性を示した。
また、これまでの市街地活性化は商工課の仕事だったが、都市計画課や生涯学習課、営業戦略室など複数の課をまたぐ横の展開で取り組んでいく課題として、会員にも引き続きアドバイスと協力を求めていた。
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