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三条市内の男性が県内2人目の新型インフルエンザの感染者に、三条市は対策本部会議を招集、緊急記者会見も (2009.6.16)
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新型インフルエンザウイルス(H1N1型)に人に感染しやすくなる可能性のある変異が見つかったことが発表された15日、三条市では県内2人目の新型インフルエンザ感染者が確認され、三条市は夜中に新型インフルエンザ対策本部の本部会議を招集、さらに緊急記者会見を行うなど対応を急いだ。
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三条市内で新型インフルエンザの感染者が確認されたことで15日夜に行われた三条市の緊急記者会見
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15日午後6時15分、ハワイから14日に帰国した三条市在住の20歳代の会社員男性1人が新型インフルエンザに感染していることが確認された。三条市では、患者と濃厚接触者の行動範囲が限られていることから今の時点では感染拡大の可能性が低いとし、市民には冷静な行動を呼びかけている。
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感染の経緯や三条市の対応を話す国定市長
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三条市は午後10時から記者会見し、国定勇人市長が新型インフルエンザ感染の確認を説明。午後6時40分ころに県から連絡を受け、午後9時から新型インフルエンザ対策本部の本部会議を開き、県の対応と同様、学校と福祉施設などの休業措置やイベント、行事の自粛は今のところ行わないことなどを決めた。
患者の状況は県の報道発表などの通りと説明。感染した男性は、8日から14日までハワイで妻と滞在し、13日から吐き気や鼻汁、せきなどの症状があった。
14日のホノルル発ノースウエスト29便で午後1時25分に成田空港着。成田空港から埼玉県内のパーキングエリアまで乗り合いタクシーに乗車した後、妻と2人で新潟市内のタクシーに乗り換えて東三条駅前で降車、両親の迎えで帰宅した。
この日の帰宅後に発熱し、15日午前8時35分に本人が三条市新型インフルエンザコールセンターに相談し、三条市から三条地域振興局健康福祉環境部に連絡。同部から連絡を受けた男性は、妻の運転する車で市内の外来協力医療機関(三条総合病院)を受診した。
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新型インフルエンザ対策本部の本部会議
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インフルエンザ簡易検査でA型陽性となり、検体を採取。県保健環境科学研究所でPCR検査を実施して、15日午後6時15分に新型インフルエンザと確認された。
男性は現在、感染症指定医療機関の長岡市・長岡赤十字病院に入院している。体温は37.9度で、鼻水やせきがあるが、容体は落ち着いている。同居家族は妻だけで、妻は咽頭(いんとう)痛はあるが、簡易検査では陰性だった。今後は三条保健所で経過観察を行う。また、成田空港から帰宅するまでに利用したタクシーの同乗者は調査中。
三条市では、5月16日に警戒宣言として市民に知らせた冷静な行動を求めている。外出後はうがいや手洗いを行い、せきやくしゃみ、発熱などの症状がある人は必ずマスクを着け、直接、医者に行かずに、まずはコールセンターに電話することなどの感染防止の対応を呼びかけている。
また、三条市は、安全・安心情報メールで市内での感染者確認を一斉配信し、市のホームページや市長のブログ「三条市長日記」にも情報を掲載して市民への正確な情報の伝達に努めるとともに、新型インフルエンザ警戒宣言に沿った冷静な対応を周知している。問い合わせは三条市新型インフルエンザ対策本部(電話:0256-34-5511、内線317)。
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