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渡辺果樹園で21日、ぶどうの房づくり体験と今回がラストのぶどう畑のキャンドルコンサート (2009.6.18)
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三条市井戸場、渡辺果樹園(渡辺康弘さん経営)は21日、昼は同園恒例の「ぶどうの房づくり体験」を行い、夜は今回が最終回の「ぶどう畑のキャンドルコンサート」を開く。
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21日に「ぶどうの房づくり体験」と「ぶどう畑のキャンドルコンサート」を行う渡辺果樹園の渡辺さん
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ブドウの房作り体験は、午後1時から午後4時まで。房づくりは形のいい房をつくるために成長中のブドウの粒を間引く工程で、まだ緑色の房の中から自分の房を選んで好みの形に整えてもらう。同時にその房のオーナーになり、9月に収穫してもらう。
作業時間は、1房5分程度。料金は「巨峰」が1房400円、「ロザリオビアンコ」は700円。また、今のところ県内では同果樹園含めて5件でしか生産していない新品種「シャインマスカット」も先着30人の30房限定で、秋の収穫時期に1房2,200円で渡す予約販売を行う。
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先着30人が房づくりできる「シャインマスカット」
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「シャインマスカット」は、緑色の種なし品種で、皮ごと食べられる香りのいいブドウ。同園によると昨年は、県内の百貨店では50粒ほどの1房が4,300円、東京都内では10,000円で販売され、今秋はホテルオークラ東京ベイのレストランへの納品が決まっていると言う。「シャインマスカット」の生産は三条市内の生産者も力を入れており、今後、生産数も増えていくようだ。
今回で最後となるぶどう畑でのコンサートは、午後6時開演。ことしも毎日バッハを聴いて、緑色の果実を成長させているブドウの下がコンサート会場。出演は三条市出身で藤原歌劇団在籍のオペラ歌手永桶康子さん、フルートの浅利守宏さん、ピアノの青柳佐和子さん。夕暮れからブドウ畑に約300本のキャンドルをともし、キャンドルの明かりの中で演奏を聴く。
コンサートの入場は、おとな1,800円で、米粉を使用したパンと「巨峰」1房引き換え券付きで、電話予約が必要。弁当や飲み物などの持ち込みは自由。
ぶどう畑でのコンサートは、通りに面しているわけでなく、わかりにくい場所にある同果樹園を多くの人に知ってもらいたいということと、夢のある場所を提供したい、農業だってこんなことができるんだという思いから11年前に第1回目を開いたのが始まりで、これまでに春に10回、秋に4回の計14回実施。近年は60人から80人の観客が訪れるようになっていた。
渡辺さんは、果樹園の認知度も上がり、さらに今は、農業に対しての理解も深まってきたことから、当初の目的は達成できたと言い、コンサートは今回15回目をもって一区切り。今後は、さらに品質を上げることなどに力を注ぎ、よりおいしい果物をつくり、大勢の人に食べてもらうことで楽しんでもらえればと話している。最終回のコンサートの入場予約や問い合わせは、渡辺果樹園(電話:0256-34-5470)へ。
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