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職員時代から約49年間、三条市に奉職したで佐藤副市長が退任 (2009.6.29)
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佐藤和雄副市長(70)が29日、任期満了で副市長を退任した。佐藤副市長は、約250人の職員や関係者に見送られて職員時代から通算約49年間にもわたる長い間、力を尽くした市庁舎をあとにした。
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退任式で職員に見送られた花束を手に退場する佐藤副市長
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佐藤副市長は、午前10時から三条庁舎で退任のあいさつ。国定勇人市長、松永悦男教育長をはじめ市職員約150人が列席し、拍手で佐藤副市長を迎えた。
退任のあいさつで、佐藤副市長は約49年の自身の歩みを振り返った。昭和35年に旧三条市の水道局に勤務してから職員として34年9カ月、勤務した。
その後も3代の市長のもとで特別職の助役や副市長を務めて約14年。職員時代から9人の市長をリーダーと仰いだことは「誠に光栄で、感謝の気持ちでいっぱい」と述べ、ともに汗を流した先輩や同僚、大勢の市民からの支えに感謝した。
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副市長室に戻ってほっと笑顔の佐藤副市長
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職員時代は現業が多く、毎日、大勢の市民と出会い、支えられたと振り返り、職員には「市民あっての市役所。皆さん、積極的に市民の中に飛び込んでいってください」と求めた。
今は大きな変革の時代で、「どうか今後も市長さんを支え、都市間競争に打ち勝っていってください」と後輩に思いを託した。振り返ればたくさんの思い出があり、「今後はこの思い出を大切にしながら余生を過ごしてまいりたい。本当に長い間、ありがとうございました」と締めくくった。
国定市長はあいさつの冒頭、ふだんなら原稿を読まずに自分の感情のままに話しているが、今回は感情をコントロールしきれないだろうと、事前に書いた原稿を読むことにしたと断ったが、それでも時折、声を詰まらせて話した。
5年前の7・13水害では、陣頭指揮にあたった佐藤副市長にどれだけの職員や市民が勇気づけられたことかと感謝。さらに佐藤副市長は極度の疲労で佐入院を余儀なくされたが、点滴をして対策本部に戻ったことを明かし、「7・13水害で被災された市民のためにもてる力をすべて出し尽くした」。
佐藤副市長は大勢の信頼を集め、市民のために全力を尽くした姿に数々の教えを受けたことなどを話し、「本当に心から感謝申し上げます」と佐藤副市長に向かって笑顔で頭を下げた。
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国定市長と市役所三条庁舎正面玄関を出る佐藤副市長
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退任のあいさつのあと、職員から花束を贈られた佐藤副市長は、再び拍手のなかを退席。長年、過ごした副市長にいったん戻ったときには、ほっとした表情だった。
市長室で国定市長と歓談したあと、午前10時半に職員や市議、市民など約250人が待つ正面玄関に、佐藤副市長は花束を手に現れた。大きな拍手に送られて公用車に乗り込み、市役所をあとにした。
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