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これが最後の第5回7.13水害メモリアルコンサート〈ファイナル〉は13日、第1回と同じくコカリナ奏者の黒坂さん出演 (2009.7.9)
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7・13水害の翌年から毎年7月13日にメモリアルコンサートを開いてきた7.13水害フォーラム実行委員会(今井良平実行委員長)は、ことしは最終回として13日午後7時から三条市総合福祉センターで第5回7.13水害メモリアルコンサート〈ファイナル〉を開き、コカリナ奏者、黒坂黒太郎さんの演奏を聴くので、大勢の来場を呼びかけている。
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今回で最後となる第5回7.13水害メモリアルコンサート〈ファイナル〉のちらしと入場整理券
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黒坂さんは、第1回のコンサートにボランティアで出演し、地震で倒れた長岡市、旧山古志村の木で作ったコカリナを演奏し、水害に見舞われた三条市民を励ました。
黒坂さんは1949年長野県上田市生まれのシンガー・ソングライター。木製のオカリナ、コカリナの演奏の第一人者で、長野冬期五輪で伐採された木からコカリナを製作し、五輪で子どもたちと演奏した。
阪神・淡路大震災での活動経験を生かし、新潟県中越地震では被災者を勇気づけた。その時に旧山古志村の子どもたちとつくった歌『ありがとう』は、ことしのトキめき新潟国体の大合唱曲に選ばれてる。
今回は第1回と同じく、黒坂さんの妻でシンガーの矢口周美さんと出演、コカリナのやわらかで素朴な音色で演奏を披露し、8時半に終わる。
定員は500人、入場は無料だが入場整理券が必要。入場整理券は、市内の総合福祉センターや公民館で配布している。
水害で亡くなった人への哀悼の意と、多くの支援を寄せられた市内外への感謝の気持ちを表そうと、7・13水害の翌年からメモリアルコンサートが始まった。今回で5回目になり、昨年は過去最多の約450人が来場した。
三条市内で7・13水害にちなんで毎年、継続している大がかりなイベントはほかにないが、今回のメモリアルコンサートは「ファイナル」と名付けた通り、同実行委員会主催の最後のコンサートとなる。
実行委員のほとんどが会社員なので自由になる時間が少なく、スタートした当初から河川改修の完成する計画の5年後で終わろうと決めていた。
来場者アンケートでは毎回、来年も楽しみにしているという声が多く、今井委員長は今回で終わるのはつらいところもあると言う。5年たって水害のつめあとが薄れる一方、ここにきて不況から経済環境が厳しさを増しているのではと心配する。
現実と向き合えば不安や失望にさいなまれることもあるが、メモリアルコンサートでは音楽で文字通り音を楽しむひとときを過ごしてほしいと願っている。
加えて「水害の記録と助け合い支え合いの記憶を次世代に継承し、風化させないために」と、大勢の来場を呼びかけている。問い合わせは、三条市桜木町、エコロジーショップみずすまし(電話:0256-33-7793)へ。整理券取扱所は次の通り。すべて三条市内。
【整理券取扱所】
- 総合福祉センター
- 中央公民館
- 嵐南公民館
- 栄公民館
- 下田公民館
- 体育文化センター
- ソレイユ三条
- NPO法人地域たすけあいネットワーク
- NPO法人三条おやこ劇場
- 三条市市民活動支援センター
- エコロジーショップみずすまし
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