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122年前に三条で国内初の科学的な皆既日食観測が行われたのちなむ菓子、「つるがや」の「コロナと三条」に注目集まる (2009.7.22)
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22日の国内で46年ぶりの皆既日食に向けて皆既日食に注目が集まったが、国内で初めて科学的な日食観測に成功したのは122年前の明治20年(1887)8月19日、観測地は三条市の永明寺山=東大崎=。それにちなんで地元の老舗菓子店「つるがや」(柄沢幸一社長)=三条市本町4=が20年余り前に当時の皆既日食をイメージして創作した菓子「コロナと三条」が注目を集めている。
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国内で46年ぶりの皆既日食で注目を集める「つるがや」の和菓子「コロナと三条」
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明治20年の皆既日食は、本州の中央を横断したが、その観測点の1つとして永明寺山が選ばれた。今回の皆既日食と同様、このときも観測地点で天気に恵まれずに観測に失敗するなか、永明寺山では皆既中のコロナ写真3枚はじめ、多くの日食の経過写真の撮影に成功した。このときの写真記録は世界唯一で、今も永明寺山にはそれを記念した観測日食碑が建つ。
そして当時の皆既日食をイメージして創作した菓子が「コロナと三条」。渋皮付きのクリを日食の太陽に見立て、その円周に放射状に放たれたコロナを裏ごししたマロンペーストで表現し、太陽のまわりを包み込んだ。
パッケージは、オレンジと黄で永明寺山での大崎山と太陽、「コロナと三条」の筆文字を囲む円でコロナを表している。1個168円。
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「つるがや」7代目の柄沢幸一さん夫婦
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「つるがや」は創業200年余り。その7代目の社長、柄沢幸一さん(53)は、20年余り前に「コロナと三条」を発売し、同店の定番人気商品に育てた。渋皮付きのクリを使った新商品の試作を繰り返すなかで、三条市が日本初の公式皆既日食観測地点ということが浮かび、開発した。
皆既日食に関するニュースが増えるにつれて来店客から「これ、日食のお菓子だよね」、「子どものころ、日食をみたよ」、「三条で初観測?」と、「コロナと三条」から日食の話題が広がっていると柄沢さんは言う。
「皆既日食の観測は日本初ということは、三条の誇れるもののひとつ。多くの人に知ってほしいという思いを込めている」と話している。「コロナと三条」に関する問い合わせは同店(電話:0256-33-0314)へ。
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