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燕三条ブランド検討委員会で完全地産地消のレストラン開設や産業観光の推進などのプロジェクトを事業化へ (2009.7.29)

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三条市と燕市で一体化した地域ブランド「燕三条ブランド」づくりに取り組む燕三条ブランド検討委員会(兼古耕一委員長)の第5回会議が29日、県央地域地場産業振興センターで開かれ、食材から食器、道具まで完全地産地消のレストラン開設や産業観光の推進など、「燕三条」ならではのプロジェクトの提案を事業化していくことを決めた。

29日開かれた燕三条ブランド検討委員会の第5回会議

29日開かれた燕三条ブランド検討委員会の第5回会議

同委員会は昨年8月に発足。三条、燕両市の商工会議所や商工会、農協、県と市の職員など委員25人で構成する。これまで、実行委員会や3つの分科会を設置して「燕三条ブランド」の確立などを協議、検討してきたが、より効率的、効果的に取りまとめようと、このほど(株)スノーピーク=本社・三条市=の山井太社長と(株)玉川堂=燕市=の玉川基行社長の2人を地域コーディネーターに委嘱した。

2人には、これまでの委員会での検討内容などを聞いてもらって「燕三条ブランド」確立のためのプロジェクトの提案を求め、この日午後2時半からの検討委員会で『燕三条プライドプロジェクト』を発表してもらった。

このプロジェクトは、相乗効果を生む複数のプロジェクトで構成。地域の魅力を表現するライフスタイルをつくって発信し、その魅力を感じた人たちが国内、世界から燕三条を訪れ、その評価を通して、住民もより高い誇りと愛情を「燕三条」に感じるようになると考える。

具体的には、完全地産地消のレストラン開設、自然と産業を複合した観光、ランドマークや団体など呼称の「燕三条」化など4つの核となるプロジェクトと、それと複合する18のプロジェクトを提案する。

4つの核のうち、中心的なプロジェクトはレストランの開設。イタリアンとフレンチのレストランを開業する。店舗は今ある両市の古い料亭や旅館を活用し、地元にゆかりの一流シェフによるメニュー開発や店舗デザインを行う。

食材は地元の産地名のついた野菜など地名食材で、料理を提供するカトラリーやテーブルウエアにも地元のものを使う。

さらに、レストランで使用する洋食器などの商品をブランド化。永久保証やロングライフな商品を提供する燕三条のライフスタイルショップ展開、食材の生産に関連した農機具やガーデニング製品の開発などを提案し、店舗や商品、食材の発掘や開発、生産など、レストラン開業を核に複合していく数々のプロジェクトを紹介した。

委員からは、レストランについては、民活でするのかとの確認のあと、両市にすでにある飲食店と共生できる形を考え、メニュー開発など大勢の人が恩恵を受けられるような取り組みを求める意見があった。

また、満足した客は必ず宣伝するので提案を応援したいと話す委員も、素晴らしい構想には大きな困難が伴い、大切なのはやる気で、心をひとつにした取り組みを求めた。

今後は、地域コーディネーターを中心に計画を煮詰め、各プロジェクトのリーダーや担当者を委員にこだわらずに決めて実現に向けて取り組んでいく。