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翌日の台風襲来を前に三条市大島地区で自衛策として一足早くナシを収穫 (2009.10.7)
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非常に強い台風18号が8日に本県通過と予想され、県内有数の果樹産地、三条市大島地区では前日7日、強風で果実が落ちる被害を最小限にしようとナシの収穫や暴風網を張るなどの対応に追われた。
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台風襲来を翌日に一足早くナシを収穫する三条市大島地区の栽培農家
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新潟地方気象台の午後4時57分の発表では、8日昼前から昼過ぎにかけて本県に最も接近するおそれがあるので警戒を呼びかけている。雨の予想では8日昼過ぎから激しい雨の降るところがある。風の予想では、陸上では8日夕方から25メートルの非常に強い風が吹くおそれがある。
大島地区の果樹生産者は、台風の進路が本県を通過する予想とされたことから、連日、出荷が行われている和ナシや収穫時期目前の洋ナシ「ル・レクチェ」を前倒しで収穫したり、畑に防風網を張り、果樹棚の補強などを行っていた。
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三条市消防本部で車両に土のうの積み込み
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栽培農家の男性は、台風に備えて午前中は和ナシの「あきづき」を収穫。午後からは例年より1週間ほど早く、畑の中でも風当たりの強い場所の「ル・レクチェ」の収穫を急いだ。
前日6日に出荷を始めたばかりのナシ「新高」は、翌8日早朝から収穫する。袋をかぶったぷっくりとした洋ナシを次々と収穫する手を止めることなく「予想がはずれてくれるといいけどね」と言い、被害が最小限になることを願っていた。
また、三条市消防本部では、同本部庁舎をはじめ6署所と100カ所の消防団施設の旗を降ろしたり、窓を閉めるなど建物の回りなどの確認などを指示した。雨による内水氾濫への対応として数台の車両に土のうを積み込んだ。翌8日は非番職員もすべて自宅待機とし、日中は状況をみて勤務の職員体制を増強する計画だ。
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