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台風18号接近で三条市は目立った被害なく、果樹の被害も想定された最小限にとどまる (2009.10.8)
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台風18号が最接近した8日、三条市では昼前から風が強まり、午後4時現在で最大瞬間風速23.4メートルを記録したが、けが人など台風による人的被害は確認されなかった。
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台風18号による強風で倒れた三条市旭町地内のコスモス
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三条市消防本部の午後4時までの毎正時の観測では、台風の位置の変化で風向きも午前は北東、午後は北、夕方からは北北西と変わった。最大瞬間風速は午後3時までの1時間の北23.4メートル、雨は累計11.5ミリを観測した。
一ノ木戸小学校のポプラ1本、市道荒町石上線のハナミズキ1本が倒れる被害があったが、目立った被害はなかった。燕市には午後5時までに被害の連絡はなかった。
吹き返しの風にはまだ注意が必要だが、午後4時までに同本部や三条市に、台風による建物への大きな被害や人的被害などの連絡はなく、目立った被害が出るほどの強風にはならなかった。それでも三条市旭町地内の道路沿いで十数メートルにわたって咲くコスモスは風で茎を倒していた。
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いつでも対策本部を設置できるよう準備しておいた三条市消防本部の講堂
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また、前日7日夜、県内有数の果樹産地の三条市大島地区では、関係者が台風対策を協議した。台風は直撃する進路が予想され、収穫期を迎えたナシやブドウを中心に被害を防ぐ対応を急いだ。
しかし、台風の進路は予想より太平洋側へずれたため、関係者は「多少の落果はあったが、被害は予想の最小限では」と安心。「吹き返しの風がまだ心配」ではあるものの、表情は和らいでいた。
大島選果場は翌9日は臨時休業の予定だったが、被害が最少だったため、通常通りの営業に戻した。台風に備えて収穫を早めた農家が多く、10日は臨時営業する。
新潟地方気象台の8日午後5時8分の発表では、大型の台風18号は、8日15時には宮城県白石市の東約30キロにあって、1時間におよそ45キロの速さで北東へ進んでいる。8日夜遅くには三陸沖に進み、新潟県からしだいに遠ざかる見込みだが、引き続き8日夜のはじめころまで暴風、高波に厳重な警戒を呼びかけている。
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