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転売された口座を凍結して振り込め詐欺被害の拡大防止をした三条信用金庫分水支店燕署が感謝状 (2009.10.9)
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燕署(八幡良夫署長)は8日、口座の転売を確認して口座凍結し、振り込め詐欺被害の拡大防止をした燕市分水学校町、三条信用金庫分水支店(佐藤昌美支店長)に感謝状を贈った。
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転売された口座を凍結して振り込み詐欺被害の拡大を防いだ三条信用金庫分水支店の佐藤支店長(右)と燕署の八幡署長(左)
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午前10時に佐藤支店長が燕署を訪れ、八幡署長が感謝状を読み上げて佐藤支店長に手渡した。
同支店に開設されていた個人口座に、6月10日から12日にかけて入金が相次いだことから、不審に思った佐藤支店長が確認したところ、口座転売の事実が確認され、同信用金庫本部と燕署に通報。12日の夕方までに同口座を凍結した。
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佐藤支店長に感謝状を手渡す八幡署長
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佐藤支店長は、通常の業務のなかで振り込みをチェックしていたところ、個人名義の口座に、3日間で30件余りの振り込みがあることに気づいた。個人の口座に短期間でこれだけ多数の振り込みがあることは、普通ではないと感じて口座を開設した本人に確認したところ、口座は転売されており、転売した先が口座を利用していることがわかった。
燕署によると、どのような手口の犯行で使われたかは捜査中だが、その口座には振り込め詐欺により、県外のさまざま地域から30数人が数万円の単位で振り込んでおり、振り込まれた直後には関東方面のコンビニエンスストアのATMから繰り返し、引き出されていたという。
また、口座を転売した人については詐欺で送致しており、不正な口座開設で燕署管内ではことしに入って5人を検察庁に送致している。
感謝状を受けた佐藤支店長は、「非常に名誉なこと。今後も2度と起こらないようにという気持ちで、今まで以上に取り組んでいく」と犯罪の未然防止などへの決意を新たにしていた。
また、燕署管内をはじめ同信用金庫でも、振り込め詐欺で利用されていた口座を確認しての被害拡大防止の事例は初めてだった。同金庫では口座のチェック体制は従来からあるが、この事例を6月に全店に紹介し、さらに同日の分水支店の感謝状授与を紹介して、振り込め詐欺などの未然防止に引き続き気を付けるよう周知したという。
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