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29日まで三条市歴史民俗産業資料館で石川雲蝶展、越後のミケランジェロとも称される木彫の名工、雲蝶が三条に残した作品を展示 (2009.11.10)
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三条市歴史民俗産業資料館(太向義明館長)は、10日から29日まで特別展「石川雲蝶展」を開いており、幕末から明治初期にかけて活躍した彫工、石川雲蝶(1814-83)の三条市内に伝わる置物彫刻など11点を展示している。
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29日まで三条市歴史民俗産業資料館で開かれている特別展「石川雲蝶展」
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石川雲蝶は文化11年(1814)、江戸の雑司ヶ谷に生まれたとされ、名は安兵衛、号は雲蝶のほか、正照とも称した。弘化年間(1844-47)に本成寺の本堂の欄間や納骨堂の彫刻の依頼を受けて三条を訪れ、四ノ町の酒井弥助の婿養子となって三条をはじめ越後各地に木彫を残した。
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展示している牛の彫像
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三条では本成寺や石動神社、魚沼の西福寺や永林寺の彫刻などが知られるが、今回の特別展では、三条市内の個人から借りた小ぶりの置物彫刻など10点と同資料館所蔵の軸1点を展示している。
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石川雲蝶展のぽすたー
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三条市歴史民俗産業資料館所蔵の雲蝶作の軸
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モチーフは雲蝶が得意とした牛をはじめ、鶏や獅子などの動物、大黒天など。リアルな表情をした牛の背中などの柔らかな曲線は、思わずなでてみたくなるようなぬくもりを感じさせる。
同資料館が雲蝶の特別展を開くのは初めてだが、今秋の新潟デスティネーションキャンペーンで「越後のミケランジェロ」として雲蝶が紹介されていることもあり、県外からも同資料館に問い合わせがあるという。午前9時から午後5時まで開館、会期中は16日が休館。入所無料。
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