振り込め詐欺の未然防止などを新たな使命に休眠状態だった三条地区金融機関防犯連絡協議会が10年ぶりに活動再開 (2009.12.13)

三条署と同署管内に店舗のある金融機関10社でつくる三条地区金融機関防犯連絡協議会は10日、平成21年度総会を開いて「振り込め詐欺」などの犯罪の未然防止のために約10年ぶりに活動を再開した。

10年ぶりに活動を再開した三条地区金融機関防犯連絡協議会の総会

同会は金融機関相互の緊密な連絡を図ろうと、昭和53年から平成11年まで活動したが、その後は組織は存続したものの、実質的に休眠状態だった。

しかし近年、多発する振り込め詐欺などの犯罪の未然防止や抑止を図るには、金融機関、警察、市民の協力が必要としてあらためて同会の存在がクローズアップされ、新たな使命を与えられて再生した。

総会には、所属する10の金融機関から支店長など50人余りが参加。役員の選任、協議会会則の改正、情報ネットワーク構築などを協議し、原案通り決めた。

役員選任では、会長に坂上昭第四銀行三条支店長、副会長に村越正雄三条郵便局長と石川恵三三条信用金庫本支店長の2人、ほかに、幹事3人、監事2人、顧問に太田定昭三条警察署長を決めた。

坂上会長はあいさつで、この総会は第2世代の設立総会のようなものとし、「犯罪への抑止力をもつことができれば」と成果をあげることに期待。太田署長も、振り込め詐欺の防止には「最後の砦が皆さんの窓口、被害防止が利用者への最高のサービス」、「皆さんの協力がなければなくならない」と期待し、協力を求めた。

同会の事業は、通年での自主警戒の実施、必要な都度の防犯訓練や研修会、市民に対する広報活動などを警察と協力しながら実施していく。