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三条市歴史民俗産業資料館で遺跡発掘調査速報展2009、5つの遺跡と保内三王山古墳群復元品を展示 (2009.12.14)
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三条市歴史民俗産業資料館では、2010年1月17日まで「遺跡発掘調査速報展2009〜三条の大昔を探る〜」を開いており、貴重な火焔型(かえんがた)土器をはじめ、昨年度以降に三条市内で行われた遺跡発掘調査の成果を展示している。
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三条市歴史民俗産業資料館で開かれている「遺跡発掘調査速報展2009〜三条の大昔を探る〜」
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展示は、年代が古いものから五百川遺跡(北五百川地内、縄文時代)、高野遺跡(同)、新屋大和田遺跡(新屋地内、縄文・平安時代)、ほ場整備事業吉津川地区(下保内地内ほか、平安・室町時代)、新堀遺跡(新堀地内、室町時代)の5つの遺跡と保内三王山古墳群復元品。
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遺跡発掘調査速報展2009のポスター
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五百川遺跡は、縄文時代の遺跡の宝庫といわれる五十嵐川流域の拠点集落のひとつで、火焔型土器が採取される遺跡として知られる。日帰り温泉「いい湯らてい」から粟ヶ岳側、駒出川左岸の標高127mの河岸段丘に立地する。県営農地環境整備事業化に伴って2年にわたって発掘調査が行われた。
ここは今から9000年から2300年前の縄文時代早期から晩期にかけての縄文人の暮らしの舞台となったといわれ、火焔型土器をはじめ、土器や石斧など数多くの遺物を展示している。
新堀遺跡では、(仮称)栄地区総合体育館建設に伴う調査で中世の遺跡が発見された。ことし4月から8月まで本調査を行い、井戸や溝などの多岐にわたる遺構約500基、遺物約180点が発見された。井戸の中にあった曲物桶や石臼も展示している。
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五百川遺跡で見つかった火焔型土器
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新堀遺跡の石臼
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また、保内三王山古墳群復元品は、11号墳で出土した古墳の被葬者に送られた宝物で、約1,600年前の四獣鏡(しじゅうきょう)、鉄剣、鉄斧(てっぷ)。その出土品を現在の三条鍛冶の技術で復元し、それぞれを展示している。
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保内三王山古墳群復元品、左から鉄剣、四獣鏡、鉄斧
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期間中の1月10日には、発掘担当者による展示説明会が午後2時から、イベントの縄文クッキー作りや遺跡パズルに挑戦が午前10時から午後2時まで行われる。いずれも参加無料。
同資料館の期間中の開館時間は、午前9時から午後5時までで、休館日は祝日をのぞく毎週月曜日と12月28日から1月4日まで。入場無料。
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