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新印青果西部卸市場で初競り、宝船を競り落として仕事始め (2010.1.5)
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県央地域の台所をあずかる(株)新印青果西部卸市場=燕市吉田法花堂・田村正治社長=では5日、市場の仕事始めとして新春恒例の初競りを行った。
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5日行われた新印青果西部卸市場の初競り
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午前8時40分から初市式を行い、鷲尾英一郎衆院議員や小林清燕市長など来賓16人をはじめ、買受人50人、出荷団体者80人、市場職員関係者39人の計185人が参加した。競り場には紅白幕をめぐらし、日の丸や「謹賀新年」とある幕を下げ、新年をことほぐムードのなかで始まった。
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あいさつする新印青果西部卸市場の田村社長
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田村社長はあいさつで、昨年末からことしにかけてのスーパーなどの安売り競争やデフレなどプロでもわからないような物の販売の仕方と話し、全国の卸売市場の力のなさを見せつけられたとわびた。さらに、「今年もつらいことや困難があっても一体となってデフレを克服し、発展したい」と、ともに歩んできた出席者らに協力を求めた。
来賓などの祝辞やあいさつに続いて、全員で乾杯、手締めを行い、新春恒例の宝船の初競りを行った。宝船は長さ1メートルほどで、メロンやリンゴなどの果物とトマトやキュウリの野菜を積み、金や銀のモールで飾った縁起物。
燕、三条、見附、旧巻、旧栃尾などからの売買参加人が競り場のひな壇に立ち、その正面に立つ競り人と掛け合いをして、次々と競り落とした。
宝船は全部で12あり、うち10が果物を積んだ船でそれぞれお2万円から3万円、2つが野菜でそれぞれ2万円で競り落とされた。宝船は競り落としたスーパーや小売店の店頭に並ぶほか、同市場から弥彦神社や燕市役所に奉納している。
初市では、ミカンやリンゴやイチゴなどの果物は30トン、キュウリやキャベツなどの野菜は60トンを入荷して競りが行われ、市場には威勢のいい声が響いていた。
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