|
8日早朝、燕市で69歳祖父と女子中学生が乗る車が中ノ口川に転落して2人とも死亡 (2010.1.8)
|
|
|
|
8日早朝、燕市燕付近の中ノ口川に車が転落し、車を運転していた69歳の祖父と、この日の3学期始業式の学校に向かうため助手席に乗っていた孫の中学2年生女子の2人が死亡する事故があった。
|
車が転落した事故現場
|
調べでは、車には運転席に新潟市南区白根東町、会社役員吉田新一さん(69)、助手席に新一さんの孫で燕市内の燕中学校2年生吉田凛さん(14)の2人が乗っており、2人は燕市内の病院に運ばれ、死亡が確認された。
2人に目立った外傷はなく、死因は水死だった。事故原因については、路面凍結によるスリップの自損事故とみて捜査している。
|
車が突き破ったフェンス
|
車は中ノ口川沿いの片側一車線の県道燕白根線を新潟市方向から燕市の市街地方向に向かって走行していたと思われる。午前6時半ころ、物音を聞いた付近の人が外に出てみると、道路脇の1メートル余りのフェンスが突き破られたように壊れており、高さ約14メートル下の川の中に車があおむけに落ちているのを見つけ、110番通報した。
燕地区の午前6時の気温は1.1度(燕消防署調べ)で、事故当時、同所の路面は凍結しており、事故現場付近は直線道路だが、手前が緩いカーブになっている。
現場付近の川側は頑丈なガードレールではなく、細いフェンスだけが設置されている。車は斜面を転がり落ちがようで、ボディーの左右側面にへこんだ跡があった。2人ともシートベルトを装着していた。
吉田凛さんが通う燕中学校の五井勇二校長は、報道陣の前で「残念でたまりません」と肩を落とした。同校は全国大会で優勝するなどの剣道の強豪校で、剣道部だった吉田さんは、いわば同校運動部の輝ける星だった。
1年生のときから全国大会に出場、2年生の昨年も、県大会、北信越大会で個人、団体とも優勝し、全国大会に出場した。クラスでは学級委員を務め、まじめで明るく素直な生徒だったという。
始業式の時点では吉田さんが事故に遭ったことが確認されておらず、同校では午後から全校集会を開いていたましい事故を全校生徒に伝えた。
|