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小林燕市長が4月の市長選の不出馬を表明、次期市長は「新たなリーダーのもとで」 (2010.1.12)
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燕市の小林清市長(73)は12日午前10時から市役所で記者会見し、4月11日に自身の任期満了に伴って行われる市長選挙に立候補しないことを発表した。
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記者会見で4月の燕市長選への不出馬を表明する小林市長
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小林市長は、不出馬を決めた理由について、世界同時不況や政権交代など、経済や社会情勢が大きく変化して想像以上の影響を受けているなか、本格的な地域主権の拡大などがスピードを速めてやってくると分析した。
「これを契機に新たなリーダーのもとで、積極的なまちづくりをしていかなければならない」、「出馬をしないと報告させていただく」と述べた。
また、戦後の右肩上がりの時代から市民とともに仕事で汗を流し、これまで行ってきたことは決して間違いではないと自信を示しながらも、大きな変化が起こったこれからは、「今までの考え方の地域づくりが難しくなってきた」、「わたしの経験してきた進め方と考え方ではなく、これからは地域で進めていく」との考えを示した。本当の意味での地域間競争が始まり、「新たな視点で世代交代していってもらいたい」と話した。
次期市長選の出馬は、任期半ばの2年たったころからいろいろと考え、予測されない大きな時代の変化が次々と起き、最終的には政権交代が起こった総選挙が終わった直後とし、国民の考え方が大きく変わったことが決定的だった。
昨年のうちに考えを示したかったが、出馬を期待する後援会の理解を得るのに時間がかかった。昨年暮れから「大きく変化するこの時期に、きっちりと世代交代し、新しいリーダーにまちづくりをゆだねていきたい」と繰り返し気持ちを伝え、最終的に1月8日に了解を得た。
後継指名は、「今の段階では、まったくない」。1期での退任は、新市建設計画の実現など市政に混乱を与えるのではとの質問に、「ご迷惑をおかけして申し訳ないと思うところ」で、心残りとして庁舎建設、116号吉田バイパス、救急救命センターの3つをあげ、早期の事業実施や完成を願っていると次期市長に託した。
健康面での質問では、血圧が高く十数年薬を飲んでおり、ときどき胃が悪くなって医者にかかる以外はとくに病気はないと話したが、「体力と気力が(若いころとは)違ってきたと感じる」とも。この日の午後に新潟市で開かれる平成22年新春市長会総会に出席するが、そこでも不出馬の考えを示すことにしている。
小林氏は2003年から旧分水町の町長を2期、7年間務め、2006年に旧燕、吉田、分水の3市町合併で誕生した新市、燕市の初代市長に就任した。
次期市長選の出馬についてはほかに目立った動きはなく、立候補者の擁立などをめぐる動きは、一気に活発化する。
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