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「さんじょう鍛冶道場1泊2日初級コース」県外含む受講生20人が参加して自由作品の制作に打ち込む (2010.3.2)

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三条鍛冶道場は2月27、28の2日間、同道場で「さんじょう鍛冶道場1泊2日初級コース」を開き、県内外からの受講生20人が鍛冶集団の師範の指導でオリジナルの包丁やなどの製作に昔ながらの手法で挑戦した。

さんじょう鍛冶道場1泊2日初級コースで自由作品づくりに没頭する参加者

さんじょう鍛冶道場1泊2日初級コースで自由作品づくりに没頭する参加者

初心者対象に切り出しなど課題作品を製作する入門コースと、すでに入門コースの受講経験者を対象に自分で好きな刃物を製作する初球コースの2コースが毎年恒例だ。

今回の初級コースには、県内9人と関東方面を中心に遠くは福岡県からの県外9人の計20人が参加。28歳から84歳の女4人、男16人の構成だ。

事前に参加者から作りたい刃物の図面を送ってもらって自由に熱したが金属をたたいて延ばして形を整える鍛造から取り組んだ。師範もアドバイスして図面を確定し、製作に必要な材料を鍛冶道場が用意してもらい、包丁、ナイフ、などなどを師範から手取り足取りの指導で2日間で完成させた。

初日27日は、鋼付けから焼き入れなどを行った。受講生2人に師範1人がつき、ほぼマンツーマンで指導した。参加者の職業はさまざま。入門コースを修了した経験者なので真っ赤に熱した鉄を金づちでたたく手つきも慣れていた。手を休めるときには笑い声も聞こえ和やかな雰囲気の一方、作業中は師範とともに真剣な表情になって作業に全神経を集中させていた。

真っ赤に焼ける材料を前に自然と肩に力が入り、集中

真っ赤に焼ける材料を前に自然と肩に力が入り、集中

鍛冶の研究調査も行っているという関東に住む女性は、今回で参加は5回目となり、オリジナルナイフを製作した。本物の職人が手取り足取りで伝統技術を惜しみなく手ほどきするプログラムに、「ものすごくぜいたく」と感激。職人肌の師範の人間的な魅力もリピートにつながっていると言う。

また、三条(鍛冶集団)の若手もレベルが高く、いろいろな知識を持っている、三条は機械化と鍛冶と両面を持ち、他産地に比べても「非常に強いと思う」と評価した。

新潟市の大学院生篠倉千恵さん(32)も4回目のリピーター。ハンドメイドのものづくりに興味を持って参加した。火を使って鉄に鋼を取り付ける鍛接や焼き入れなどもおもしろく、また作ってってみたいと早くも次回の参加を希望。前回は出刃包丁を製作したが、今度はより実用的なペティナイフのような包丁に挑戦していた。