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五十嵐川災害復旧助成事業の架け替え4橋のうち最後となる嵐川橋が6日供用開始 (2010.3.5)
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平成16年の7・13水害に伴って架け替えが行われていた三条市市街地の五十嵐川に架かる4橋のうち、最後の架け替えとなった「嵐川橋」が、6日午後2時に供用開始となる。
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6日供用開始する嵐川橋
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6日は午前9時から安全祈願祭、10時から開通式が行われる。開通式では国定市長式辞、県三条地域振興局長あいさつ、来賓祝辞、事業報告、テープカット、くす玉割りが行われる。
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三条の伝統行事などが描かれた親柱
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続いて渡り初めとアトラクション。渡り初めは嵐川橋左岸側にある三条若葉幼稚園の園児を先頭に、三条凧協会、来賓、一般参加者が橋を渡り、アトラクションは三小相承会が太鼓演奏を行って正午前に終わる。そして午後2時に供用開始。
嵐川橋は昭和34年の竣工で、五十嵐川災害復旧助成事業の架け替え対象になった。平成19年5月に下流側に架けた迂回仮橋の供用を開始し、架け替え工事が行われた。昨秋の完成予定だったが、工事の中断にも至る施工ミス、さらにそれに伴う補修工事もあって5カ月近く遅れた。同事業の五十嵐川本線の工事は、一部堤防や樋門の工事を除いてほぼ完成となった。
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上流側に設置された歩道側のバルコニー
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新しい嵐川橋は、全長が旧橋より40メートル余りも長い111.9メートル。幅は9.2メートルで、車道が7メートル、上流側に旧橋になかった歩道2メートルが設置された。総事業費は、旧橋の撤去や仮橋の建設、取付道路も含めて約14億円。
四方の親柱は、それぞれに三条祭りのてんぐややっこなど大名行列の様子が焼き付けで描かれている。橋銘板は国定勇人三条市長の揮ごうで、架け替えられた4橋のうち、内山元市長の書いた旧橋のものを利用している御蔵橋以外の3橋が国定市長の揮ごうとなった。
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橋のひさしの部分は良く見るとスリットがある
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歩道は黄色のカラー舗装で、橋の中央付近2カ所に上流側を望むバルコニーを設置。市民の意見を聞く場とした五十嵐川に関する検討会では、「美しい夕日が見られるように」と、下流側に歩道やバルコニーを設置する提案もあったが、利用者の利便性を優先して合理的に上流側にした。
車道には「グルーピング」と呼ばれる処理が施されている。アスファルト表面に橋と並行にたくさんの細い溝をほったもので、水はけが向上、横滑りを防ぐ。
また、景観で特徴的なのは、橋の両脇から突き出した遠目にはひさしのように見える部分だ。雪よけと目隠しを兼ねていて、下に電気やガス、水道、ケーブルテレビの線などが通っている。
数百本の金属性のアングルを並べた構造だが、角度によっては銀色の一枚板のようにも見え、翼とも思わせる近未来的なイメージも。金属を扱う金物の町三条にもつながるようなデザインや質感だ。
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