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三条市・パルム1のテナント営業、売買契約書締結の処理遅れやテナントの営業延長希望から当初計画を2カ月延長して6月末までに (2010.3.31)
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三条市は30日、1月に示した「パルム1の処理方針について」、売買契約書締結の処理が1カ月ほど遅れたことと入居テナントとの退店時期の調整などの結果、入居テナントの営業終了を4月末から6月末にするなどのスケジュールの一部変更を示した。
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30日開かれた昭栄開発株主総会など
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三条市が1月22日に示したパルム1の処理方針は、建物は取り壊して更地とし、三条昭栄開発(株)が一括取得してから土地を売却するとした。
今回、示したスケジュール変更の要因として、2月中に完了の予定だった地権者全員と三条昭栄開発との間の売買契約書締結の処理が遅れたこと、さらにパルム1入居テナントとの退店時期の調整の結果の2点とした。
地権者39件のうちイオン(株)を除く38の地元地権者全員との売買契約は、手続きに予定より遅れがあったが、1週間ほど前にすべて締結。イオンとの間でも売却スキームの合意を得たとしている。
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スケジュール変更について話し、理解を求める国定市長
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退店時期の調整では、複数のテナントから延長の申し入れがあり、やむを得ない事情と判断し、すべてのテナントの営業終了を当初の予定より2カ月延長し、4月末までに変更した。30日現在、6月末までの設置をすでに決めている三条市の証明書自動交付機も含めてパルム1には9件のテナントが営業しており、営業終了日はテナントごとによる。
変更後のスケジュールは、この日に三条昭栄開発役員、株主への説明、入居テナント宛退去通知を発送。6月末に入居テナント営業を終了、7月中旬に入居テナント原状回復を終わって解体工事を始める。
予定より1カ月遅れの12月に解体工事を完了し、地権者から三条昭栄開発へ土地所有権を移転。三条昭栄開発から新たな買受先への売却は、当初の予定通り平成22年12月以降とする。
この日、午後2時半から開かれた三条昭栄開発の第22回定時株主総会終了後に、同社代表取締役の国定勇人三条市長は、株主に対してパルム1処理の状況について説明。地元地権者に対して、「苦渋の決断を余儀なくされたなかでの協力に感謝を申し上げる」と礼を述べた。
株主からは、パルム1の営業が終了すればランニングコストは抑えられるが、2カ月間延長した場合の昭栄開発の損失の規模についての質問には「今はわからない」と答えるにとどまったが、例えば電気の契約変更などで、できる限りランニングコストを圧縮する考えも示した。
さら地にした後の売却先や利用方法についての質問にには、「現段階では申し上げることはできません」と、これまで通りの回答。「しかるべき時」に報告するとし、時期も明らかにしなかった。ほかに株券に関する質問もあり、午後3時過ぎに終わった。
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