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18日の第69回分水おいらん道中に向けておいらん役の練習に熱 (2010.4.10)
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18日に燕市・大河津分水で行われる第69回分水おいらん道中の本番に向け、おいらん役に選ばれた4人は、桜並木をイメージしておいらん独特の外八文字を描く歩き方を練習している。
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分水おいらん道中に向けて練習するおいらん役
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練習は本番までに3回だけ。9日はその2回目の練習日で、おいらん役の4人とおいらんを支えて歩く「ほうかん」役の女性4人が、それぞれ訪問着のような着物を着て参加した。
おいらん役がはく高げたは黒塗りの3枚歯で、高さは15センチもある。おいらんの秘書役とされる「ほうかん」役の肩に左手をかけ、支えてもらってゆっくりと歩く。
着物の美しさを引き立てるため、右手はこぶしを帯にあてて腕を外側に張り出す。足先は外八文字を描くようにして歩く。おいらん役とほうかん役とで練習用のベニヤ板の上を往復して練習を繰り返した。
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おいらん役を指導する花柳寿之柳さん
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指導者の日本舞踊の花柳流・花柳寿之柳さんは、「正面を向いて、ひざを曲げて腰を落として、げたを横に倒しながらゆっくり」と声をかけ、外八文字の足運びとあわせて状態の所作も指導。1時間半ほどの練習後には、まだ自信がなさそうなおいらん役を「上手になったね。あと少し」と励ました。
頭の先からつま先まで神経を行き渡らせ、背筋を伸ばしてゆっくりと足を運ぶ動作を1時間も続けると、額に汗が光る。信濃太夫役の小竹美穂さん=新潟市・会社員=は、最初の練習では筋肉痛になったと言い、本番が近づいてきて「しだいに緊張もしてきましたが、家族や知人もたくさん見に来てくれるので頑張りたい」と声を弾ませていた。
本番では、かつらや着物で合わせて約30キロにもなる衣装をつける。「日本さくら名所百選」でもある分水堤防の桜並木約1kmと本町通り700メートルを、総勢70人の付き人を従えて絢爛(けんらん)豪華な行列を繰り広げる。
また、おいらん道中を前に2日から22日まで毎晩、午後7時から10時まで分水桜並木と分水駅前の「夜桜ライトアップ」を行っている。9日現在、いずれもサクラはつぼみのままで、開花が待ち遠しい。
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