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大野副知事が産業観光振興に着目して燕三条地域を視察、副知事の名刺には燕三条ラーメン (2010.5.8)

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県の観光と農林分野を担当する大野裕夫副知事が7日、産業観光振興に動き始めた三条市と燕市を視察し、カレーラーメンと背脂ラーメン、ものづくりなど燕三条地域の発信する魅力を体験した。

燕三条を視察に訪れた大野副知事、三条鍛冶道場で和釘づくりを体験

燕三条を視察に訪れた大野副知事、三条鍛冶道場で和釘づくりを体験

午前11時に三条市内の食堂「正広」でカレーラーメンを食べ、三条鍛冶道場で国定勇人三条市長と懇談、和釘づくり体験。さらに燕三条地場産業振興センター、燕市内の倉又製作所、磨き屋一番館を視察し、鈴木力燕市長や地元関係者との懇談。夕方、「杭州飯店」で燕の背脂ラーメンを食べ、駆け足でハードなスケジュールをこなした。

笑顔で懇談する大野副知事

笑顔で懇談する大野副知事

両市長などとの懇談で大野副知事は、視察の目的は、モノづくりの現場を見てどうやってヒット商品が作り出されるのか、どうやって売るかなどを県として何ができるのかを探ること。それと、「B級グルメ」は大事で、三条と燕のラーメンを食べて今後の展開を探るための2つとした。

一方で、包丁や洋食器など燕三条で、顧客と相談して作る本当のオーダーメードはできないかと提案。ラーメンは県内外のイベントに参加して食べてもらい、おいしければ本店に足を運んでくれるはずで、イベント主催者が県内各地の食の出店を要請できる窓口を掲載したオーダー用カタログの制作を検討していることも明らかにした。

磨き屋一番館を視察

磨き屋一番館を視察

磨き屋一番館では、産業観光について工場見学の受け入れ施設の充実などの話が出ると、「あんまり力を入れるのはやめましょう」。無理をせず、産業観光は誰のためか、見せることではなく、この地で包丁やスプーンが売れることが重要とした。イベント的な「まちあるき」を実施して成否の実績を積む、小中学生やコンベンション用のコースを行って人気が出たらその時に投資したらいいと提案。「できることからゆっくりと」とアドバイスした。

大野副知事は、元国土交通省北陸信越運輸局長で国土交通省運輸安全政策審議官、千葉県出身で東大卒。旧運輸省に入省し、海洋や観光などに携わり、平成16年から2年余り北陸信越運輸局長として新潟で勤務した。

背脂ラーメンとカレーラーメンの写真をデザインした大野副知事の名刺

背脂ラーメンとカレーラーメンの写真をデザインした大野副知事の名刺

就任から1カ月余りの大野副知事の名刺は、背脂ラーメンとカレーラーメンの写真入りで、裏には燕エリア「背脂ラーメン」、三条エリア「カレーラーメン」の紹介文などを掲載。新潟と長岡のカツ丼やへぎ蕎麦バージョンもあるそう。名刺交換では国定市長も感激していた。