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三条タクシーが初めて障害者疑似体験会を開き、ドライバーが疑似体験キットで高齢者の身体感覚を実感 (2010.5.18)
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タクシーを利用することの多い高齢者や体の不自由な人へのサービス向上の一環として三条市興野2、三条タクシー(株)(渡辺雅之社長)は、18日午後1時半から同社で初めて障害者疑似体験会を開き、ドライバーが疑似体験キットを装着して高齢者の感覚を体験し、そのサポート法も学んだ。
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三条タクシーが初めて開いた障害者疑似体験会
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高齢者や体の不自由な人に喜ばれるサービスは、頭に知識を詰め込むだけでは足りず、ドライバーが身をもって体感する必要があると、開いたもの。三条市社会福祉協議会から講師を派遣してもらい、ドライバー約15人が参加した。
2人1組になって1人は疑似体験セットを装着して社内を歩き、もう1人は介護、サポートする役を務めて指導を受けた。
疑似体験キットは、両手首に500グラムずつ、両足に1キロずつの重りを付け、指が動きにくくなる手袋のようなもの、ひじやひざ、背中が曲がりにくくなるキットなど全部で3キロ余りを装着。さらに視野が狭くなるなどのゴーグルをつけ、車の乗り降り、段差や階段の体験、文字などの見え方の体験などを順番に行った。
疑似体験キットを装着した50歳代のドライバーは、タクシーに乗る体験に思わず「うわー、きついねー!」。ひざが曲がらず、体が重いので乗り降りに苦労し、「すぐなんて降りられない」と降参だ。
視野が狭いと足元や進行方向もおぼつかず、「われわれのスピードでやってはだめだね。ゆっくりとお年寄りのペースに合わせないと」、「今までもゆっくりどうぞと話してきたが、これまで以上の気配りが必要と感じた」と大変さを痛感し、さっそく乗務に今の気持ちを生かしたいと話していた。
同社は23日までの間、疑似体験キットを借り、30人いるドライバー全員が受講することにしている。
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